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いっせい地方選挙前半戦の結果について...日本共産党京都府委員会が声明を発表!

2011年いっせい地方選挙前半戦の結果について、日本共産党京都府委員会は13日、声明=「いっせい地方選挙前半戦の結果について」 を発表しました。なお、選挙戦全体の総括については、後半戦終了後におこなうことにしています。


 

いっせい地方選挙前半戦の結果について

                               2001年4月13日  日本共産党京都府委員会

 

 (1)

 10日投票のいっせい地方選挙前半戦で、日本共産党は、京都府議会(定数60)で現有11議席を確保、京都市議会(同69)で4議席減の15議席となりました。議席占有率は、府会が改選前の17.7%から18.3%に前進、京都市会は27.5%から21.7%に後退しました。
 府会議員選挙は、左京・伏見で各1議席減、右京・西京で各1議席増でした。自民・民主と三つどもえの激戦となった定数2の上京・下京で現有議席を守ったこと、定数5の右京で、共産2・自民2・民主2・公明1の主要4党7名が激突し、自民・民主を打ち破って複数議席を回復したことは、「二大政党づくり」と「オール与党体制」への府民の審判として、象徴的な勝利です。また、目標に至らなかったものの、定数減で4議席中現有2議席確保へ果敢に挑んだ左京、定数3で議席奪還をめざし、大接戦に持ち込んだ山科をはじめ、全選挙区のたたかいが、今後の大きな財産となりました。
 京都市会議員選挙は、左京(3)・山科(2)・下京(1)・北(2)・上京(1)・中京(1)の現職議席を維持しましたが、右京・西京で現職から新人へのバトンタッチに成功せず、伏見で2議席後退しました。南では前回獲得議席を維持したものの、補選で得た1議席を守れませんでした。また、東山の空白克服は、なりませんでした。京都市議会の議席を後退させた京都府委員会の責任を痛感し、お詫びするものです。
 府会は、得票数で前回214620票から189462票となり、得票率で2ポイント後退の22.0%、京都市会は116425票から102394票となり、3.3ポイント後退の21.5%でした。昨年の参院選比例票との対比では、府会が131.4%、京都市会が115%と押し戻しましたが、議席目標達成のためには、押し戻し方が足りませんでした。

 日本共産党の候補者をご支持いただいた有権者のみなさん、党の前進のために奮闘された支持者、後援会員、党員のみなさんに、心からお礼を申し上げます。選挙の総括は、みなさんのご意見もお聞きし、後半戦の結果も含めて行います。また、前半戦で掲げた公約実現と、東日本大震災被災者への救援、後半戦での党の前進に力をつくします。

 

 (2)

 今回の選挙は、元々、わが党にとって、独特の厳しさと困難をともなうものでした。
 選挙戦は、昨年の参院選での大きな後退からの出発でした。「自民か民主か」と、わが党を選択肢から外すキャンペーンは、選挙戦に影響を及ぼしました。また、「民主はダメ、自民には戻れない」有権者の流れのもとで、反動的受け皿を狙う新党をマスコミが持ち上げました。京都でも、「京都党が何議席とるかが焦点」「新党か既成政党か」という異様なキャンペーンが行われました。

 3月11日に起こった大震災で社会情勢は一変し、選挙戦の様相も変わりました。
 わが党が呼びかけた救援募金には、およそ7万人の府民から3300万円(4月13日現在)が寄せられました。政府や地方自治体に協力し、党派を超えた救援活動を呼びかけるわが党の姿勢と活動に、多くの府民が共感し、協力してくれました。
 復興をめぐる財源論、すなわち大企業・大金持ち減税の中止、「思いやり予算」中止や政党助成金の撤廃という年来のわが党の主張が、新しい響きを持って有権者に受け入れられ、「震災復興債」による大企業の内部留保金の活用提案も、注目されました。
 原発問題での国会や京都府議会におけるわが党の論戦は、極めて先駆的なものでした。安全優先の原子力政策と自然エネルギー中心への転換の主張が、有権者の関心に応え、共感を呼ぶものとなりました。また、京都府・市政における福祉と防災のネットワークづくりに力をつくしてきたわが党議員団の実績と値打ちが「オール与党」との対比で語られ、党への共感を広げる力となりました。
 さらに、他党候補が告示前は「自粛」、告示後は政策抜きの連呼を繰り広げるもとで、「自粛論」に与せず、候補者を先頭に国難打開のための政見と政策を堂々と語るわが党の姿勢にも、共感が寄せられました。

 高すぎる国保料引き下げと国保証取り上げ問題、住宅リフォーム助成制度実現めざす政策提言と共同、子どもの医療費無料化へ積み上げてきた運動と実現への展望など、震災前からとりくんできた論戦も有権者の願いにかみ合い、これらの要求を入り口に「オール与党対日本共産党」の対決構図が浮き彫りになって、支持を広げる力になりました。
 同時に一方で、「震災で選挙どころではない」という有権者の戸惑いも広範にあり、4年間の府・市政評価、党議員団の実績と議席の値打ちについて、有権者に全面的に判断材料を示し、落ち着いた論戦にとりくむ点では、難しい条件の選挙となったのも事実です。

 選挙戦中に、上京区の民主党府議候補の個人演説会で、「府会は民主、市会は上京も北も公明」と公然と呼びかける票取引の悪だくみが行われ、私たちはこれを厳しく批判しました。これは、「二大政党づくり」と「オール与党体制」の害悪を告発する的確で有効な批判でした。この間の国政選挙で、わが党の得票が、自民・民主の二大政党勢力に大きく引き離される力関係が続いてきましたが、今回の選挙で、わが党が、府会も京都市会も民主党と互角の得票まで押し戻し、市会で民主党を上回る第2党の議席を維持したことは、「二大政党づくり」の動きを打ち破っていく上で、重要な結果となりました。

 以上のように、今回の選挙戦の様相と選挙結果は、今後の前進への確信をもたらすものです。もちろん、わが党の自己分析として、京都市議選で議席を後退させたことは、真剣な総括を要します。みんなの党が参戦し、京都党が11行政区中8行政区に候補者を立てるなど、新党・新人が乱立したもとで、京都市議会における日本共産党の議席の値打ちを浮き彫りにする議会活動と論戦上の努力。府議選・京都市議選とも、広がった共感を得票に結びつけきれなかった、党の実力発揮の弱点。4年前からの党勢の後退。伏見での共倒れとその要因。次の前進に向けて、これらの問題についてみなさんのご意見もうかがって真剣な総括を行い、前進に転じる決意です。
 引き続くご支援と、後半戦へのお力添えをよろしくお願いします。

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