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「政治を変えたい」という願いに応える党に  渡辺和俊府委員長

 京都市政を刷新する会は6日、京都市下京区で京都市長選挙報告集会を開きました。集会での日本共産党京都府委員会の渡辺和俊委員長の発言を紹介します。

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 みなさん。本当にご苦労さまでした。

 何より、私たちの先頭に立って奮闘された中村和雄さん、ありがとうございました。 


  「今度こそ何としても勝とう」とお互いにがんばっただけに、選挙結果は非常に残念です。今回の選挙について、みなさんと率直に議論し合って教訓を引き出し、時代遅れの「オール与党・なれ合い連合」を打ちやぶる力をつくるために、全力をつくす決意です。

 「今回京都で出会った皆さん、有り難う!この経験を次の大きな選挙に繋げましょう。(中略)候補者の中村さんはもちろん、大勢の素敵な人々と出会えた。この思いは、ウネリは、次回実を結ぶ、結べるように張り切っていきましょう」(俳優・山本太郎)。他にも、ネット上で多くの人々の声が飛び交っています。


 「今回の京都市長選挙で、心を向けた人々のつながりは、民主的(=社会の歪みを感知する人々の声を為政者が汲みとる)な社会を創りだすための、確実な第一歩になったはずです。負けたら絶望、という話ではありません」「市長選で一番変わったのは自分自身だった。もっと政治的なことと生活の関係を考えなければいけない。そういう場に身を置いて、日々活動すれば、世界は変わるだろう」(いずれも大学教員の方)。私たちの事務所にも、今朝から何件も電話がかかっています。「原発をなくすために、生まれて初めて選挙にとりくんだ。共産党と一緒ということでためらいもあったが、『子どもの将来のために』の思いでがんばった。共産党さんが一緒でなければ勝てないと実感した。中村さんも素敵だった」(左京区の若いママ)。

 

  今回の選挙で、「暮らしを何とかしたい」「原発をなくしたい」という市民のみなさんの願いが選挙戦をリードしました。「政権交代」への失望、「相乗り」政治への批判も強く、いわゆる「二大政党づくり」の破たんをまざまざと実感しながらの選挙戦でした。

 「刷新の会」は、「暮らし大変、原発こわい。その上消費税増税とんでもない」「相乗り・なれ合い政治ダメ。変えなアカン」と、市民の声をそのままビラにして宣伝し、対話を広げました。暮らしと経済が大変なときに、ムダを放置したまま負担ばかり押しつける悪政、原発事故の究明も除染もままならないのに早々と「収束宣言」を出し、原発再稼働に走る悪政。この悪政を許さない共同の力が広がりました。

 

 46.1パーセント、過半数まであと少しという中村さんの得票は、この共同の力を示したものです。これは、自民党中心の京都市政になった1985年以降の8回の市長選挙で、2番目に高い得票率です。現職市長相手の2極対決になった過去3回の選挙(1993年、2000年、2004年)では、最も高い得票率です。いわゆる無党派層の中で中村さんに投票した人が5割を超え、「相乗りはダメ」と答えた人は57%で、その7割近くが中村さんに投票し、民主党支持者の4割が中村さんに投票(NHK投票日当日出口調査)しました。

 

 全国的に「政権交代」への失望から閉塞感と政治不信も強い中、京都では悪政を許さない市民の共同の力がここまで前進した。これは、被災地のみなさん、福島県を中心になお放射能の危険から避難を余儀なくされているみなさん、基地押しつけに反対して昨日から宜野湾市長選をたたかっている沖縄のみなさんをはじめ、全国で悪政とたたかうみなさんへの限りない励ましとなったと、確信します。

  

 日本共産党は、京都市民のみなさんのこの共同の側にしっかり身を置いて、ともに知恵を出しあい、力を出し合ってたたかい抜けたことを、誇りに思います。同時に、勝利には及ばなかった力不足を何としても克服したい、「政治を変えなアカン」と動き始めた市民のみなさんの期待に応えられる政党として、成長・発展したいと、決意を固めています。そのために、ぜひ、みなさん、私どもにとって耳の痛いことも含めて、ご意見をお聴かせください。

 

 解散・総選挙の可能性も強まっています。「消費税増税ノー」「原発ゼロ」の旗を掲げ、今度は国の政治を変えるために、京都の役割を果たす決意です。そして、京都市政・府政の転換へ、ご一緒に立ちあがりましょう。

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