解散表明を受けて志位委員長の第一声です。
「日本共産党が伸びれば、日本の政治は必ず変わります。力をあわせ、国民の声が生きる新しい政治をつくりましょう」。志位和夫委員長は新宿駅西口で、安倍首相の衆院解散表明を受けての第一声を行い、日本共産党躍進を力強く訴えました。
志位氏は冒頭、16日投開票された沖縄県知事選挙で、名護市辺野古への新基地建設反対を掲げた翁長雄志氏が圧勝したことにふれ、「沖縄の勝利に続いて、今度は日本の政治を変えようではありませんか」と呼びかけました。
今度の衆院解散について、あらゆる分野で国民の民意に背く暴走をしてきた安倍政権が、国民の世論と運動に追い込まれての解散にほかならないと強調。「主権者である国民が、安倍政権の暴走ストップの審判を下し、政治を変える絶好のチャンスがやってきました。日本共産党は、対決、対案、共同という姿勢を貫いて躍進をめざします」と力を込めました。
志位氏は、「日本共産党は総選挙で日本の政治の『五つの転換』を訴えてたたかう」と表明。(1)消費税10%への増税中止、「消費税に頼らない別の道」への転換(2)格差拡大の「アベノミクス」ストップ、暮らし第一で経済をたてなおす政治への転換(3)「海外で戦争する国」づくりを許さず、憲法9条の精神にたった外交戦略で平和と安定を築く(4)原発再稼働ストップ、「原発ゼロの日本」への転換(5)沖縄の米軍新基地建設を中止し、基地のない平和な沖縄への転換―について訴えました。
この中で志位氏は、安倍首相が18日の記者会見で、景気動向にかかわらず1年半後には消費税率10%への増税を強行することを断言したことに触れ、「今度の総選挙は10%、2桁税率への増税の実施を許していいのかが問われます」と強調。消費税増税後の社会保障切り捨てや大企業減税という増税の道理のなさを告発し、「国家的詐欺に等しいやり方です。消費税10%は『先送り』実施でなく、きっぱり中止をの声を突きつけましょう」と訴えました。
演説に耳を傾けた聴衆から「そうだ」「いいぞ」の声と拍手がわきおこりました。
そのうえで志位氏は、日本共産党が提唱する(1)富裕層と大企業に応分の負担を求める税制改革(2)大企業の内部留保を活用し国民の所得を増やす経済改革―という「消費税に頼らない別の道」を紹介。「消費税に頼らなくても社会保障を充実し、財政再建をはかることは可能です。安心して増税中止の声をあげましょう」と呼びかけました。
志位氏は、「どの問題でも安倍政権の暴走に正面から対決しているのは日本共産党です。『自共対決』が鮮明になっているのではないでしょうか」と訴え。「政治とカネ」の問題でも「カネの力で政治をゆがめる自民党か、企業・団体献金も政党助成金も受け取らず、国民の声で政治を動かす日本共産党か。ここでも自共対決が鮮明です」と強調しました。
他の政党はどうか―。民主党は対決の足場を持てず、「第三極」と呼ばれた勢力も自民党の補完勢力としての姿をあらわにしています。
志位氏は、「日本共産党の躍進こそ、安倍政権の暴走ストップ、政治を変えるもっとも確かな力になります」と強調。「昨年の参院選に続き、総選挙で日本共産党をさらに躍進させてください。力をあわせて、国民の声が生きる新しい政治をつくろうではありませんか」と訴えると、駅前に広がった聴衆から大きな拍手と歓声がおこりました。