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2014総選挙

2014総選挙報告集会への報告

2014総選挙報告集会への報告

2014年12月15日 日本共産党京都府委員会 委員長 渡辺和俊

 昨日投開票の衆議院議員選挙で、日本共産党は改選8議席から21議席に躍進しました。
 比例代表選挙は、投票率低下のもとで、606万2962票と、躍進した昨年参院選(515万4055票)を上回り、目標の650万票に接近する得票でした。21議席で議案提案権を得たことも、国民のたたかいの重要な足場を国会に築く、大きな成果です。
 また、沖縄で、保守・革新の枠組みを超えた共同で4選挙区とも当選し、自民党候補が全員落選したことは、安倍内閣への決定的な打撃となりました。これは、赤嶺政賢さんが18年ぶりに小選挙区で勝利したこととあわせて、21世紀の早い時期の民主連合政府樹立へ、新たな一歩を踏み出す、画期的な勝利です。

 ご支持いただいた有権者のみなさん、協力・ご奮闘いただいた後援会員・党員のみなさん。本当にありがとうございました。ご苦労さまでした。また、あらためて、躍進を切りひらく先頭に立った候補者のみなさんの労をねぎらい、感謝の拍手を送ります。

 京都では、比例の得票数(19万3596)・率(18.6%)とも、昨年参院選(18万2395票。17.2%)を上回って「第2党」を維持し、近畿ブロック倍増の4議席獲得に貢献しました。
 マスコミの出口調査(京都新聞)によれば、京都でのわが党支持率は12%と、前回(8.9%)より前進しました(他党は、自民34.6%、民主14.7%、維新7.8%、公明5.4%)。「無党派層」の日本共産党への投票は、20.2%と、前回の8.3%から大幅に伸ばしました(他党は、自民25.2%。維新21.5%、民主17.9%)。
 今回の選挙は、1区こくた勝利をはじめ、「小選挙区も議席獲得」をめざしました。風穴を開けられませんでしたが、こくた候補は5万3379票(得票率29.4%)と、前回より12030票(9.6ポイント)伸ばし、特に無党派層の35.1%、民主党支持層の41.9%を獲得(京都新聞出口調査)して、伊吹候補を追い上げました。他の全選挙区も、マスコミが「自民か民主か」を中心に報道する中で、得票数・率を伸ばし、健闘しました。1・3・4区とも、維新候補を上回りました。この奮闘は、比例得票の前進、近畿ブロックの議席倍増に寄与するとともに、今後の小選挙区議席獲得へ、重要な一歩となりました。

 マスコミは、「自公圧勝」「自民大勝」などと報じています。しかし、実際は、自民党(-約80万)、公明党(-約25万)とも、参議院選挙より得票数を減らしており、自民党は、前回比4議席減らしました。「自公で3分の2」の議席占有も、前回以来のことであり、今回新たに自民党議席が伸張したわけではありません。前回、今回とも、選挙結果は、「3割前後の得票で6割超の議席」という、小選挙区制の弊害が現れた結果です。
 前回総選挙とは違う今回の特徴は、日本共産党が躍進したこと、沖縄の画期的勝利、民主党の伸び悩みと、維新の低迷です。前回総選挙比で最も得票数を伸ばしたのは共産党(約+237万)であり、自民は約+103万票、最も減らしたのが維新(約-388万)です。

 今回の選挙は、立候補状況も、選挙戦の様相も、鮮明な「自共対決」となりました。
 全小選挙区に立候補した自公連合に対して、(沖縄の3共同候補を含め)すべて候補者を立てたのは、日本共産党だけでした。民主党は、178選挙区擁立(近畿は48小選挙区中22選挙区)にとどまり、京都1区で擁立できませんでした。前回選挙で猛威をふるった「第三極」は、みんなの党などが消滅し、維新の党も、一定の勢力を維持しているのは、近畿だけです。
 「景気回復この道しかない」(自民ポスター)、「今こそ流れを変えるとき」(民主)、「身を切る改革」(維新)、「今こそ軽減税率」(公明)をメインの押し出しとした他党に対して、わが党は、安倍政権の暴走の全体と対決する姿勢で、「5つの転換」を争点化し、「政治とカネ」の問題でも、企業献金や政党助成金どっぷりの他党との対比で、清潔な党の値打ちを押し出し、論戦をリードしました。
 今回の選挙は、安倍暴走政権に対して、「国民とともにたたかう選挙」になりました。
 私たちは、11月8日の「経済懇談会」など、保守的な業界団体も含む人々と懇談、共同を重ねてきました。1400人が京丹後に結集した10.4「米軍レーダー基地反対府民集会」や、2000人が参加した「安倍政権をやめさせる11.24府民大集会」など、「戦争する国」に突き進む安倍政権を包囲するたたかいを、府民とともに広げて総選挙を迎えました。また、キンカン行動など、「原発再稼働反対」「原発ゼロ」をめざして粘り強くたたかう府民のみなさんと共同し、「憲法9条京都の会」の一翼を担って活動してきました。これらの共同の努力が、有馬頼底氏や瀬戸内寂聴氏、浜矩子氏らの選挙戦でのわが党支援につながりました。
 安倍首相による突然の解散となった今回の選挙で、京都は全国で最も早く小選挙区候補者を発表し、党支部と党員、後援会員のみなさんは、瞬発力を発揮して、「全国は一つ」「近畿は一つ」で、結びつきを生かして支持を広げました。ネット選挙でも、参院選に続く新境地を開きました。特に、沖縄とともに京都で9年ぶりに街頭演説に立った不破前議長の四条河原町での街頭演説は、多くの党員・支持者がSNSで拡散し、4万回を超えて再生されて、全国に大きな影響を与えました。
 秘密保護法撤廃、集団的自衛権行使容認反対など、若者中心のデモが連続的にとりくまれ、ダンス規制反対の宣伝行動、ヘイトスピーチ包囲のカウンター行動でも、若い世代が力を発揮しました。党は、高すぎる学費、返せない奨学金、ブラックな働き方の問題で若い世代との対話を広げ、これらの問題を政治の舞台で真剣にとりあげてたたかう日本共産党への支持が広がりました。こうした活動を、共産党支部や後援会のみなさんが草の根で支え、若い世代とベテランが、世代を超え、心一つに選挙戦をたたかい抜きました。

 「安倍政権の暴走ストップ」で広い府民のみなさんとの共同を広げるとともに、3ヵ月後に迫ったいっせい地方選挙での躍進が極めて重要です。そして、国政選挙で比例30万、「第1党」を実現すること、次の参院選でも京都選挙区の議席を獲得し、次回総選挙で小選挙区でも風穴を開けてこそ、本物の躍進です。今回の総選挙で切りひらいた新しい政治的条件と力関係を生かし、"攻めの選挙"に徹し、党の自力を強める努力を重ねて、さらなる躍進に力を尽くす決意です。

以 上

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