13日の京都府議会本会議に、自民党が、「国会での憲法論議の喚起を求める意見書」を提出し、日本共産党の反対、民主党などの賛成多数で採択されました。
自民党は、憲法9条を変えて日本を「戦争する国」にすることをめざしています。しかし、最初から「9条改定」を持ち出せば、国民の支持を得られません。そこで、"二段構え"の構想を練っています。1回目の国民投票では、民主党なども合意できる「環境権」「緊急事態条項」「財政規律確保条項」を憲法に追加しようというものです。磯崎陽輔首相補佐官は、「憲法改正を1回国民に味わってもらう。『そんなに怖いものではない』となったら、2回目以降は難しいことを少しやっていこうと思う」とあけすけに語っています。本丸の「9条改変」を隠して、まずは異論の少ない「改正」を持ち出すなど、国民をバカにするものです。
自民党は、8日の党大会で、改憲に向けた「国民運動の推進」をうたいました。今回の府議会の意見書は、この「国民運動」の一環です。民主党・岡田代表は、「安倍政権のもとでの改憲には乗らない」と言いました。しかし、府議会の意見書採択は、公明党・維新の党はもとより、民主党も、自民党の"二段構え"の改憲路線に手を貸したものです。
府議会では、自民・公明・民主・維新などの与党が、「経ヶ岬・米軍基地の騒音等の対策に関する請願」「高浜原子力発電所3・4号機の再稼働に反対する意見書を求める請願」「老人医療助成制度拡充・存続を求める請願」を、ことごとく否決しました。
ハッキリしました。府議選の対決は、改憲・原発推進・福祉破壊の「オール与党」か、憲法と暮らしを守る日本共産党か......みなさんのご支援をよろし願いします。