京都市長選 24日告示
現職陣営に危機感 党の役割果たし勝利を
渡辺府委員長に聞く
京都市長選挙(24日告示、2月7日投票)をめぐり、選挙戦の様相や、本田久美子候補勝利へ向けた告示目前の活動について、日本共産党の渡辺和俊京都府委員長に聞きました。
Q:選挙戦はどんな様相になっていますか?
渡辺 9日の現職陣営の事務所開きは、「甘くない。昨年末に3党の国会議員が集まって、厳しいことを確認した」(自民・西田昌司参議院議員)、「厳しい選挙だ。共産党は今たいへんな勢いがある」(公明党・竹内譲衆議院議員)と、危機感のオンパレードでした。
「京都の代表が戦争法を強行した自民党・公明党に牛耳られる市長でいいのか?」。この訴えに対して、市民の強い反応があります。
安倍さんヒドイ
門川さんアカン
現職陣営は「国政と市政は別」と言いますが、市民の命と安全を守るのが地方自治体の首長の仕事です。戦争法が強行された9月19日に「安倍政権への怒りと市民の声が私の背中を押した」と立候補の決意を語り、「戦争法廃止を政府に求めて市民の命を守る」と訴える本田久美子さんへの共感が急速に広がっています。戦争法を強行した安倍政権と自公への市民の怒りは根強く、現職陣営は危機感を募らせているのです。
おおさか維新の会につながる京都維新の会が、年末に、市長選への村山祥栄氏(京都党代表)擁立を画策しましたが頓挫しました。「自公と、おおさか維新で参議院の3分の2の議席を占めて改憲を」と呼応し合う安倍首相とおおさか維新の会の危険な〝改憲タッグ〟への市民の強い批判が頓挫の原因です。
今、「安保法制廃止と立憲主義回復を求める市民連合」に象徴される国民のたたかいが盛りあがり、戦争法廃止へ筋の通った野党の共闘を求めています。国政における〝改憲タッグ〟の危険な流れと国民のたたかいの対決が、京都市長選挙に鋭く現れています。
Q:「相乗り」批判も強いですね。
渡辺 問われているのは民主党です。福山哲郎参院議員が連合京都の新春旗開きで「共産党と徹底的に戦う」(『京都』9日付)と述べ、「戦う相手を間違っているのでは?」など、市民の批判が広がりました。それでも民主党は、「『相乗り』は決してデメリットではなく...」と言い訳しています。戦争法廃止へ野党の真剣な共闘が求められています。本田市長実現で、ぜひ民主党には目を覚ましてもらいたい。この思いを強くしています。
Q:門川市政の評判も良くありませんね。
渡辺 事務所開きの場でも、四条通の片側一車線化など「市民の声を聞かない」市政運営に、与党から苦情が出されました。
結局、現市長と「オール与党」は、保育所民営化や府内最悪の子どもの医療費助成など市民への痛み押しつけを重ねてきました。加えて、市と地域住民の財産であり、また、高浜原発の重大事故時の舞鶴市民の避難場所でもある学校跡地を企業のもうけに差し出したり、世界遺産である下鴨神社や二条城の景観破壊など、新たなまちこわしを進めています。
「安倍さんもヒドイが、門川さんもアカン」の声が、与党支持層の中にも根強くあります。
21日の大集会
大きく成功を
Q:告示に向けて、どうたたかいますか?
渡辺 日本共産党の山下芳生書記局長も参加する日の市民大集会(午後7時、府立体育館)に多くの市民に集まっていただき、本田久美子さんの訴えを直接聞いていただきたい。自由に音の出せる期間は、日の告示まであとわずかです。市民の暮らしと京都のよさを守る本田さんの政策をとことん訴え抜いて、勝利を切りひらきたい。
(「しんぶん赤旗」2016年1月16日付けより転載)