1998年の京都府知事選挙で、森川明候補(日本共産党も参加する「民主府政の会」推薦)が、「子どもの医療費の小学校入学前までの無料化」を公約に掲げました。当時の知事は、これを「絵に描いた餅」と攻撃しました。
高齢者が医療費の心配なく暮らせる社会、気軽に外出して健康に暮らせる社会......京都府にも京都市にも、そのための大切な制度があります。
昨年末、地下鉄烏丸線の烏丸御池駅に、転落防止のための安全柵が設置されました。
東西線とは違って、烏丸線にはホームドアがなく、実際に転落事故も起きました。京都市では、この7年来、障害者団体を中心に安全柵の設置を求めて署名運動が熱心にとりくまれてきました。日本共産党京都市議団は、この10数年来、100回以上の質問でこの願いを取り上げ、市に設置を求めてきました。しかし、市は「総額132億円かかる。財政的に困難」と拒否してきました。転機となったのは、2010年10月の党議員の質問でした。この質問で、大阪のJR東西線北新地駅に、京都市が想定したより簡便な方法で柵が設置された事実を示し、京都市に詳しく調査するよう提案しました。調査の結果、北新地駅方式にすれば1駅あたり3億3000万円程度の費用でできることが明らかになり、京都市もやっと重い腰を上げて、実現したものです。