いっせい地方選挙前半戦の結果について
2014年4月15日 日本共産党京都府委員会
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4月12日投開票のいっせい地方選挙において、日本共産党は京都府議会(定数60)で、八幡市での戦後初議席獲得、山科区と伏見区での議席奪還など、現有11議席から14議席に、京都市議会(定数67)では、右京区(1)、伏見区(2)の議席奪還、12年ぶりの南区の複数議席回復などで、現有14議席から18議席に前進することができました。今回の、前半戦改選比7議席増の結果は、1971年(11議席増)以来の前進幅です。京都市内は、府・市議合計で自民党33議席、日本共産党30議席と、自・共が拮抗する結果となりました。また、日本共産党の女性議員が文字通りの第一党で、府議会6人、京都市議会8人となりました。
得票率は、府議選で24.52%(前回22.0%)、京都市議選は24.77%(前回21.5%)と前進しました。また、前回比の得票数は、府議選で107%、京都市議選で110%であり、投票率が下がるもとで前回より得票を伸ばしたのは、日本共産党だけでした。なかでも、左京区と北区が府・市会とも第一党、南区府会も第一党の得票結果でした。
今回の躍進によって、メディアも「自共対決再び激化」(「京都」)「二極復活」(「朝日」)と報道したように、京都での政党間の力関係を大きく変える結果となりました。
この選挙でご支援いただいた府民のみなさんに、心から感謝申し上げます。
(2)
日本共産党は、今回の選挙で、府政・京都市政の争点とともに、国政の争点を重視し、「京都から安倍政権の暴走を止める」選挙と位置づけてたたかいました。
特に、選挙後に自民党と公明党がたくらむ「戦争立法」の問題、改憲をめざす安倍政権と維新の党の協力という事態のなかで、私たちが「自民・公明・維新への一票は、戦争と改憲への一票」「日本共産党への一票で、『戦争立法』ノー、憲法9条を守ろう」と、端的に政党選択を訴えたことが、多くの府民の心に響き、支持を広げる力になりました。
また、「原発ゼロ」、暮らしと福祉の充実、雇用、ブラック企業・バイト根絶という府民の切実な願いをめぐっても、「自共対決」、府・市政の「オール与党対日本共産党」の対決構図を明らかにして、日本共産党議席の値打ちをかたり抜き、党派を超えた共感と支持を広げることができました。
この結果、自民党は市議選で23から21議席に減らし、民主党も一部で維新の党と擁立を"棲み分け"したり、元市議団長が自民と維新の支援で立候補するなどの混乱ぶりの中で、得票と議席を後退させました。一定の議席を得た維新の党は衆院選比例票から大きく得票を減らし、京都党も前回より得票を減らしました。
日本共産党は、今回の躍進を力に、公約実現に全力をあげるとともに、「暴走を止めたい」と願う府民のみなさんと共同して、安倍政権打倒のために力を尽くします。
さしあたって、26日投票の宇治市、城陽市、八幡市、京田辺市、木津川市、福知山市の6つの市会議員選挙、久御山町、和束町の2つの町会議員選挙、向日市、京田辺市、木津川市の市長選挙へのご支援をお願いします。
*「共産党に投票したいのですが、誰に入れればいいですか?」(4月10日。右京区市議候補堀信子事務所に"通勤ラン"の途上立ち寄った女性)。
*「労働者のことは共産党が一番や」(4月9日、北区で演説中の党議員へ、30歳前後の男性)。
*「戦争は二度とするもんじゃない」「創価学会は本来貧乏や病気で困っている人の団体でしたが、今は違う。公明党もいつの間に自民党と連立を組むようになったのか。大阪の『都構想』でも、あっちにつき、こっちにつきでしょう」「(共産党には衆院選に続き)今回も絶対勝って、絶対憲法を守ってほしい」(創価学会元役員。70代女性。「しんぶん赤旗」の取材に応じ、4月9日付に掲載)。