JCP京都

京・ほっと情報

2005年6月6日掲載

野鳥の楽園

 ご−ん! ご−ん! 見上げれば大きなマツノキノ上にアオゲラ(写真1)…キツツキの仲間です。

 すまし顔で小枝から小枝を渡るのはジョウビタキ(写真2)。出水の小川を水のみ場にやんちゃに動きまわるのはセグロセキレー(写真3)…キセキレーも一緒の時もあります。鳥面もさえずりも可愛さはぐくんでゆくシジュウカラ(写真4)。カメラ目線にポーズをとるのはヒヨドリ。‥‥ビンズイ(写真5)‥‥ツグミ(写真6)‥‥ムクドリ(写真7)。それぞれに居場所があります。なかでも鳥たちの落ち着いた居場所は「母と子の森」(京都迎賓館のすぐ横)です。

 目と耳と‥‥五感をすまして歩いてみると、御所は「野鳥の楽園」です。京都の都心で、「鳥」といえばカラス、スズメ、ハト。そして精々が鴨川のユリカモメ。というのが私のこれまでの理解でした。

 彼ら…御所の鳥たちに急に関心を持つようになった自分。…なぜ? …と考えてみました。「迎賓館建設が御所の自然を破壊する」と警告が。はじめの頃は、森と草花たちの不幸かと思っていました。いやいや、この豊かな自然のなかに、対話し数えれば20数種類の彼らの存在に気づきました。いまは彼らの「言葉」で、顔がみえるように訓練中です‥‥。(かわ・たつ)