2006年04月11日掲載
「鹿王院」…歴史を感じて
「鹿王院」を探して歩いていたわけではありません。正月のある日、車折神社から嵐山方面に向かって路地を歩いていた時、偶然「鹿王院」の山門が目の前にあったのです。何かのめぐりあわせかと、軽い気持ちで中に入ってみました。
山門を入ると、方丈に続く長い参道が続きます。竹林と椿に囲まれた参道は美しく、歩いているだけで心が安らいでくる感じがします。しばらく歩くと方丈に入る門がまた現れました。そこから客殿に入ります。
客殿、本堂、舎利殿は廊下で結ばれている。応仁の乱で焼け残った貴重な建物らしく、その一つひとつに歴史のにおいを感じる。客殿から見る舎利殿を中心に広がる方丈庭園は、嵐山を借景にした枯山水庭園である。
季節にもよるのでしょうが、誰ひとり参拝客もいない日で、歴史を感じながらのひとときの空間は格別なものでした。季節を変えて、また寄ってみたくなりました。(和)