2006年07月18日掲載
梅雨の合間をぬって、久しぶりに愛宕山ケーブル跡を訪ねました。1929年に開通をした、当時としては日本一の長さと技術を誇った登山ケーブルだったそうです。1944年、戦争による鉄材供出のために廃線になりました。
今でもうっそうとした樹木の中に6つのトンネルと鋼索線遺構、山頂駅舎跡、山頂遊園地、ホテルなどの遺構を残す「戦争遺跡」でもあります。「千日参」でにぎわう愛宕とはちがう「昭和の歴史」があります。
数年前には、このケーブルをテーマにした本も出され、「京都民報」でも書評が紹介されていました。火伏信仰の愛宕山ですが、再び戦火を招くことがないようにしたいものです。(武)