2006年09月28日掲載
親と子のひろば
泥をこねてこねて、丸めて丸めて、砂をかけたり、泥で上塗りしたり…
24日ひらかれた「2006京都まつり」の親と子のひろば「光る泥ダンゴコーナー」は、4張りものテントからあふれるたくさんの親子でにぎわいました。
腕も顔も泥んこにしてがんばる子ども、せっかく丸くなってきたのに途中でひび割れてきてべそを書く子ども、ダンゴはムリでも泥遊びに夢中の小さい子、子どもの手伝いをしていたはずが面白くなって自分でつくっているお父さん、知らない同士でおしゃべりに花を咲かせるお母さん…朝の10時から終わりの3時過ぎまで、ず〜っと楽しいのんびりしたにぎやかな一生懸命なテントでした。
そのお隣の「ミニSL」でも、こんなドキドキしたことがありました。
両親に連れられてやってきた3歳くらいの男の子、SLに乗りたくてたまらないのだけれど、でも勢いよく出る煙や蒸気が怖くてたまらない。最初は遠くから見て、でも離れない。同じような年頃の子どもたちが次々乗って楽しんでいるのを見て、少し近づくけれどやっぱり怖い。ほかの遊具にしようかな…でもやっぱり乗りたい、なんと1時間近くかかって、ついに! 乗りました。あんまりドキドキしてうれしくておもしろくて自信がついて、彼は2回も乗りました。
これを見ていたSL担当要員のYさんが「こんなふうに時間をかけてこそ、だからよけい大きな喜びや強い自信を獲得できる子どもがいるのに、競争の教育になったら、こういう子どもの良さもつぶされてしまうんだろうなあ」と。
どちらの場面からも、じっくり一生懸命に挑んでいる子どもと、それを辛抱強く待ってあげる親の姿が見えてきます。なんて素敵なことでしょうか。今年も「親と子のひろば」をやってよかったなあとつくづくうれしくなりました。(恵)