2006年10月24日掲載
平岡八幡宮
右京区の福王寺から周山街道を約10分、梅ヶ畑にある平岡八幡宮。ここは高雄山神護寺の守護神として、弘法大師(空海)が平安初期に、自ら描いた僧形八幡神像を御神体として創建された、山城国最古の八幡宮である。
この神社の天井には、44枚の極彩色花絵が見事に描かれている…いわゆる有名な「花の天井」である。通常は観ることはできないが、春と秋の2回、一般公開されている。いまが秋の一般公開中であり、たまたま時間がとれたので訪ねてみた。
その日は特別に(偶然か?)宮司さんが境内と花の天井を案内してくれた。境内には珍しい白玉椿がふくらみ、白椿が咲いている。「椿の葉は木によって異なり、一番高貴なものが金魚の形をした葉っぱです」と宮司さんの説明。昨年の秋には、突然変異の桜が一輪咲いてビックリさせたこともある。季節により珍しい発見のある境内だ。
また境内のはずれに、神社の御神木・樹齢600年の椎の木がある。なかなか風格のある神木であるが、ここ数年椎の実が急激に減っているそうだ。また神殿の正面には、初代若乃花が奉納相撲を取ったという土俵があり、毎年10月の例祭には今も三段相撲がおこなわれている。(和)