2007年09月13日掲載
上醍醐
残暑厳しく30度を超える中、上醍醐寺へ。信仰する人、信仰しない人たくさんの老若男女が登っている、片道1時間の手軽なハイキングコースです。(峰)
1.醍醐寺を通り過ぎ、女人道の前に鎮座する菩薩(不動明王・聖宝理源大師・弥勒菩薩・役行者神変大菩薩・地蔵菩薩)の前で身を清める人を横目に、いざ山門へ。(写真1)
2.山道には山頂まで1丁ごとの道標があるので目安になる。ちなみに頂上は19丁であることを知らないと、どこまで続くか不明で気が遠くなるので注意。登っていくと五丁で平らな場所に。豊臣秀吉が花見の宴を催した跡との看板がある。畿内から約700本の桜を集め移植したとのこと。日本各地に大阪城へ巨木を献上したなどの話が多数あるが、華美な花見の裏にある時の権力者の横暴もいかばかりかと思う。(写真2)
3.しばらく平坦な道を歩いて急登が始まる。9丁を過ぎ、「不動の滝」に到着。みんなここで汗をぬぐい、「お助け水」でのどを潤し、休憩する。(写真3)
4.ひたすら階段状の山道を登る。11丁に夫婦杉がある。16丁でやっと下り坂。柱状節理の岩が露出している道を少し下り、寺務所を経て「醍醐水」に到着。残念ながら水が枯れて飲むことはできなかった。理源開創の折り、現れた主が飲み「あゝ醍醐味なる哉」との言葉を残したことが所以とのこと。(写真4)
5.100段の階段を上って准胝堂。准胝観世音菩薩を本尊とする西国11番札所の本堂である。温度計を見ると24度、街と6度の温度差は値打ちがある。(写真5)
6.さらに薬師堂を経て五大堂へ。毎年2月23日に「五大力さん」として親しまれ、紅白の餅を持ち上げる行事が有名。(写真6)
7.終着点は、開山堂。雄大な桃山時代調の山上最大の建物とある。そこから広がる景色を見渡すと、宇治・巨椋池一帯が広がる。気持ちのいい眺めにほっとする場所です。(写真7-1、7-2)