07年11月 7日(水)掲載
2、四条堀川の「醒ヶ井水」
三大名水のひとつ「醒ヶ井(さめがい)の水」は,四条堀川の和菓子店「亀屋良長」の店先にある。同店では江戸時代の創業以来、和菓子作りに名水「醒ヶ井水」を使っていた。それが地下鉄工事の影響で昭和38年に途絶えてしまった。
平成3年、店を新装する際、井戸を掘り直したところ、地下80メートルから28年ぶりに豊富な地下水が湧き出したという。以来、和菓子の仕込みから、店内の喫茶で出す水まで、すべてこの地下水を使用している。店の西の通りである醒ヶ井通に面して観光用の水がある。「醒ヶ井水」の事実上の復活である。
店の人に尋ねると、生活のすべてに醒ヶ井の水を使っていると言う。容器を持っていけば水の持ち帰りも可能であり、近所の人も時々水をもらいにくるらしい。お店の人の丁寧な説明を聞いている間に、「冷たい水でもどうぞ」と出された水…「醒ヶ井水」は本当においしかったです。