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京の名水探訪

07年12月26日(水)掲載

5. 下鴨神社の「御手洗の水」

 下鴨神社には「御手洗の水」という名水がある。下鴨地域は、高野川と賀茂川が合流する扇状地にあり、北部地域には松ヶ崎疎水が流れるという、豊かな水に縁のある地域である。

 下鴨神社はうっそうとした樹木が生い茂り、参道は昼間でも薄暗い。ここが古い都の歴史と自然を残している「糺の森」だ。散策にも適しているこの森は、豊かな水を湛え、中には小川が流れている。この水の水源が、「御手洗の水」と呼ばれている同神社の井戸だ。

 井戸からあふれた水が池を作り、夏の土用の丑の日には「みたらし祭」がおこなわれ、この池に足を浸すと無病息災のご利益があるといわれている。下鴨神社を訪れる観光客は、必ずといっていいほどこの川の流れと御手洗の水に触れるだろう。(和)

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