三十三間堂の境内にあります。お地蔵さんによだれかけを奉納し、かわりに古いよだれかけをもらって帰り、子どもの枕に敷くと子供の「夜泣き」が治ると言われ、今もその御利益を求める参拝者が続いています。
「夜泣泉」のいわれはこうです。夜のしじまに水の湧き出す音が人の“すすり泣き”に似ることから、“夜泣き“泉といわれるようになり、いつ頃からか傍らに地蔵尊が奉られ、特に幼児の「夜泣き封じ」に功徳があるとされてきたそうです。
歴史をさかのぼると、お堂創建の翌年(1165年)に、ひとりの堂僧が夢のお告げにより発見したという「霊泉」で、「いつも冷たく美味しくて、飲んでもお腹を痛めることのない“極楽井”で、どんなに汲んでも尽きず、汲まない時も余ることのない不思議な泉だ」と書かれています。