09年7月13日(月)掲載
23、金蔵寺の水
金蔵寺は、小塩山の東南斜面の中腹にあり、斜面に沿って堂宇が建ち並んでいます。中腹とは言っても、車でなら寺の駐車場まで行くことは可能な寺です。でも出来る限りバスを使って、終点から細い山道を3キロばかり約一時間程度、のんびりと歩いて行くコースをおすすめします。
ここに湧き出る水は、特別に「名前」がついているわけではないが、「京の名水」(17)で紹介した大原野神社の「瀬和井」と同様、水質としては定評のある小塩山系の地下水の一つであり、寺めぐり、山のぼりの人たちにとっては、欠かすことの出来ない大切な水です。
金蔵寺には季節によっていくつかの楽しみ方があります。春や秋には、大原野神社から花の寺、金蔵寺を経て善峰寺へと歩くのもいい。また小塩山は4月中旬になれば珍しいカタクリの花が咲き、ハイカーたちが後を絶ちません。金蔵寺への途中にある「産の滝」(滝紀行⑫参照)も結構有名な滝であり、ぜひ一度立ち寄ってみてほしいものです。(司)