「人間的な暖かさ、包容力、精錬高潔な生き方」「まとまりを重視し、好き嫌いによって人を重用したり敬遠したりすることはありません」「相手の議論を容れる度量の広さを示す一方、自説を論ずることばの明晰さ、説得力にも定評のあるところ」。
そしてです。「1968年に法学部に入学し、その後大学院の修士・博士課程を立命館で学び、81年に産業社会学部教授に就任して以来、教員として34年間、立命館一筋に生きてきた生粋の立命人」「一心に立命館をよくする大事業に専心することができます」。
このように、多くの人たちから推し上げられた吉田美喜夫教授が、立命館の総長に選出されました。11月9日の夜、このニュースが駆け巡りました。
いろいろな書き物や何人かの方からの人物評をうかがって「こんな人こそ」と思っていました。11月9日の結果を聞いて、やっぱり「こんな人だからこそ」と思いました。
時代の風は「新自由主義」「権限強化」から「自治」「民主主義」に向かっているようにも感じます。
そういえば、京都大学の新総長に就任された山極寿一さんも、「権限集中よりも合意形成」と強調されています。
新しい流れに期待するところ、注目するところ大です。