東京都内で開かれた「若者憲法集会」に参加してきました。京都からは34人が参加、全国から1056人の青年が集まりました。
午前中から8つの分科会が取り組まれました。ビラまき弾圧事件やえん罪から「表現の自由」を考える企画、靖国神社フィールドワークなど、どれも興味深かったのですが、「アジアの若者と考える平和主義と安全保障」の分科会へ行きました。
日本はアジアでたくさんの戦争を起こしてきたのであり、過去の侵略戦争の反省から憲法9条が生まれたこと。集団的自衛権はアメリカなどの大国が武力行使できるようにつくられたものであり、国連憲章でも例外として規定されていること。シンポジストが指摘したことの一つ一つが、集団的自衛権行使容認へと突き進む危険性をあらためて訴えるものでした。
分科会のテーマである韓国や中国との関係については、対話の重要性が討論を通じて確認できたことも印象的でした。いま日本ではヘイトスピーチが社会問題となっています。異なる文化をもった人たちが身近にいることに不安を感じ、排除しようとする動きが目につきます。そして、外交問題がこの不安を増幅させる役割を果たしています。だからこそ、中国や韓国と共有できる価値観を見つけていく対話が重要です。
全体会ではイラク支援のボランティアに取り組んできた高遠菜穗子さんと、紙芝居などでやさしく憲法を語る運動をおこなっている黒澤いつきさんを招いてシンポジウムがおこなわれました。高遠さんは、イラクでは憎しみから過激派が生まれていることを述べ、「日本が殺す側にならずに済んだのは憲法9条があったから」と憲法の大切さを語りました。また、「イラクの人はどこの国の武器で殺されたかを気にしている」と、日本が武器輸出を解禁した危険性を指摘しました。
集会アピールで「いま各地で『9条を壊すな』『憲法まもれ』とデモや抗議行動がひろがっています。」と指摘されたように、京都でも様々な取り組みがおこなわれています。憲法を守る声をさらに大きくしていきましょう。安倍政権の暴走をストップさせ、平和に暮らせる日本を実現しましょう。
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