青年My訴え その4

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【左京区に住む青年H】  

私は、今度の総選挙で、安倍さんの政治をこれ以上すすめるわけにはいかない、と思っています。武力でもって平和をつくろうとするところ、国民をだまして国家ぐるみの戦争体制をつくろうとしていることが本当に危険だと感じていて、やめてほしいからです。

 

高校1年生の時、9.11がおこり、そしてアフガン報復戦争、イラク戦争がはじまりました。テレビでアフガニスタンが攻撃される映像を見て、とっさに「やめて!」とつぶやいていました。

私の父親は歴史の先生をしていて、小学校を卒業する年に沖縄の戦跡をめぐる旅行に連れて行ってくれたり、過去の戦争で日本がしてきたことをたまに話してくれました。沖縄戦での集団自決の話、強制連行の話も聞きました。日本だけでなく世界で起きた戦争や地域紛争は、正義を口実にしていても、実際にやられていることは、そこに住む人たちの命も人生も何もかも奪ってしまう行為だった、と話してくれたのがとても印象強く残っています。こんなことがどうして起こるんだろう、と子どもながらに思っていました。アフガン戦争の映像は私にとっては初めてリアルタイムで目にする「戦争」でした。

 その後大学へ進学し、民青同盟の活動を始めました。日本にある米軍基地のこと、自衛隊のこと、従軍慰安婦のことを学び、憲法9条のことも学びました。当時は小泉政権でイラク戦争の後方支援として自衛隊のイラク派遣が話題になり、憲法を変えることがさかんに議論されるようになっていました。日本がヘンな方向に向かおうとしていると感じました。そして第一次安倍内閣が誕生しました。私はその時安倍さんのことを全く知りませんでしたが、知っていくうちに「この人だいぶ危ない人やな」と思うようになりました。教育の憲法と言われた旧教育基本法の改悪、国民投票法の議論などなど、憲法をなし崩しにして、変えるための道筋まで作られようとしていました。9条が変えられてしまう!と本気で思ってました。なんとか止めなくちゃと思っているときに、それまで渋っていた共産党への入党も決意しました。私の声を、今、政治の場で実現してくれるのは共産党だけ、私も力にならなきゃと思ったからです。その時は、全国的に広がった9条の会の草の根の運動もあり、安倍さんは退陣に追い込まれました。

 

 でもまた政権に帰ってきました。私が学生のとき以上に戦争出来ちゃいそうな国を安倍さんは今つくろうとしています。昨年12月末の秘密保護法の強行採決は衝撃でした。国会を包囲するくらいの反対の声が湧き起こっていたのに、むちゃくちゃするなぁっていうはがゆさがあって、どんな国になっちゃうんだろうという怖さもありました。秘密の範囲は政府が勝手に決めてしまう、アクセスする権限も制限されるなんて、こんな情報規制を国家ぐるみでやることに怖さを感じます。私たちは事実を知って、いろんなことを判断していきたいのに、情報を勝手にコントロールされて、思考まで操作されるなんて冗談じゃありません。

さらに今年の7月には集団的自衛権行使の閣議決定がされました。これも大きな衝撃でした。しかもその後の日本共産党の追及で、自衛隊が戦闘地域に行くことや攻撃されたら武器を使うこともあると安倍さんは認めました。10月に公表された日米ガイドラインは、アメリカの戦争に日本も参加して戦闘地域で一緒に軍事活動をするという内容でした。私が高校生のときに「やめて!」と思わずつぶやいたアフガン戦争、イラク戦争という大義も何もなかった戦争に日本が武力をもって参加するなんてこと、絶対にやめてほしいです。

経済のこと、アジア諸国の力関係のこと、いろんなことをいう人がいますが、国の第一の責任は国民が一人ひとり豊かに生活する環境をつくることだと思います。国家の安全のために海外で人を殺して、兵士も含めて自分の国の国民の命を危険にさらすことは、安全でも平和でもなんでもないと思います。

 

今回の選挙で絶対NOと言わなきゃいけないと思うんです。誰もそんな社会望んでいないし、若者だって黙っていません。私たち民青同盟は、集団的自衛権の行使容認の閣議決定をうけて、安倍さんに手紙を書くLetter to ABEプロジェクトに取り組んできました。出町柳で集めた声は、「よくわからないことが多いけど、戦争はしてほしくない」「戦争には行きたくない」そんな声でした。全国で1023人からこの手紙をあつめて、国会に届けました。6月に東京でわかもの憲法集会が開かれ、1000人以上が集まりました。私も参加してきました。参加した学生は「憲法守りたいっていう人がこんなにいるんだ。憲法を語ることが、僕たちがしなきゃいけないこと」と話しています。

東京で学生有志が呼びかけた秘密保護法反対のデモには2000人が参加しました。そこでスピーチした学生たちは「デモなんてしたって何にも変わらないじゃないか」「もう施行は決まってるんだから、今そんなことしたって何になるんだ」という声に「そんな風潮が穴だらけの法律を成立させることにつながった。活動家でもなんでもないけどただの大学生にだって言いたいこと、言えることがある。わたしたちが自分を表現するための自由や、それができる社会、それは当たり前に保障されてなきゃいけないんです。」と力強く訴えています。「主権者は私たち、勝手に決めるな」という声が若い人たちの間で起こっています。ここ京都でも今の安倍さんの政治に危機を感じて、NOの声をあげる若い人たちが立ち上がっています。

そこに耳を傾けて、一緒にその運動をつくって、国会の論戦でもたたかってきたのが日本共産党です。秘密保護法が数の暴力で採決された夜、他の野党が退席するなか、最後まで議場に残り、廃案を訴えたのは共産党でした。アフガン戦争にも、イラク戦争にも反対して、というか戦前から戦争反対を貫いて、憲法9条を守り活かそうとしてきたのが日本共産党でした。「東南アジアのような平和協力の枠組みで、北東アジアの平和と安定をはかろう」とアジア諸国にはたらきかけています。

それができるのは、戦前から戦争に反対して、侵略戦争を真摯に反省して、アジアの国と真剣に向き合ってきた党だからこそだと思います。その時々の政治情勢で左右されずに、ブレずにその姿勢を貫いてきたからこそ信頼できます。沖縄では、翁長知事の誕生で、基地はいらないと県民がNOを突き付けました。安倍政権はその声をも無視して基地建設をすすめる構えですが、今度は総選挙で私たちの意思を示したいです。「戦争はしたくない」「武力によらない平和な関係を築きたい」そういう声に応えてくれるのは、日本共産党しかいません。そういう政党が今国会にいなきゃいけないと思います。

 私の祖母は、実家に帰った時、よく戦時中の話をしてくれます。私の出身は福岡の大牟田というところですが、炭鉱の町でした。曽祖父は炭鉱夫で、そこには朝鮮半島から強制連行されてきた人たちもいて、当時のことをリアルに話してくれます。90歳になる今も、新聞赤旗の日曜版の配達を毎週しています。そんな祖母が「私にはそんなに時間がないから、話せるときに話しておきたくてね」と言います。それを言われたとき、やるせないような、そんな気持ちになります。

 戦争をしたくない、平和に暮らしたい!という思いは戦争を体験した人たちも、体験してない若い人たちも一緒です。その意思を示すのが、今回の総選挙です。私も力をつくしたいと思います。

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