〈連載〉ストップ戦争法案①「これまでの流れ」

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第四回街で聞いた声
第五回戦争法案Q&A 
 

 こんにちは。かえるネットスタッフのたけともです。


 今回から安倍政権の戦争法案について5回ほど連載していこうと思っています。


 第一回は戦争法案が出されるまで流れについて
 第二回は戦争法案が具体的にどんなものか
 第三回はこの法案の危険性について
 第四回と第五回はかえるネットの街頭宣伝で出てきた声の紹介や、疑問に答えていきたいと思っています。

 よろしくお願いします。


 それではさっそく、今回は、戦争法案までの安倍政権の話です。


 まず、初めに行っておきたいのは安倍さんの目的は、最初から、憲法をかえて日本を戦争する国に変えることです。そもそも自民党の綱領にも「憲法を変える」と明言してあります。


 それでは安倍さんがどんなふうに日本を戦争する国にしようとしてきたか見てみましょう。


 まず、2006年に第一次安倍政権が出来ました。このとき安倍さんは正面から憲法9条を改正しようとしました。すると、9条の会など、憲法守れとの国民の運動が大きく広がりました。9条の会は今では全国で7000を超えて活動をしています。この、大きな運動を背景に安倍政権は退陣に追い込まれます。そして、その後も自民党への批判は強まり、2009年には政権交代が起き、民主党政権が誕生しました。


 しかし、この民主党政権がひどかった。。。掲げた公約をどんどん裏切り、原発の再稼働や消費税の増税などすすめ、すぐに終わりをつげました。


 そして2012年に誕生したのが第二次安倍政権でした。


 安倍さんは、本懐を遂げるために再び憲法破壊に乗り出します。


 今回は、前回の失敗を踏まえ正面からではなく、横から憲法を壊そうと考えたのが安倍さんの作戦でした。まずは、憲法改定要件を定めた憲法96条の改定をして憲法を変えやすくしてから9条をかえよう!そう考えました。


 ところが


 これも失敗します。憲法9条を変えてもいいという立場の人からも反対の声が上がります。「近代立憲主義」の考え方では憲法は権力者が暴走しないようにあるもので、それを権力者が勝手に変えやすくするなんてなにごとか!と憲法学者で改憲論者の小林節さんや、自民党元幹事長の古賀誠さんなどが、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」に登場し、96条改定反対を表明しました。国民の中でも96条の会などができ、この作戦も失敗します。


 そして、最終手段として安倍さんがもちだしたのが、憲法を変えずに解釈を勝手にかえて憲法を破壊する、集団的自衛権の閣議決定、今の戦争法案です。
この閣議決定では、集団的自衛権の容認だけでなく、戦争法案の方向性も示されました。


 2015年4月27日に日米新ガイドラインを18年ぶりに改定、このなかですでに戦争法案の内容が盛り込まれました。そして、5月14日に戦争法案を閣議決定し、5月15日に国会提出しました。


 ここでもう一つ。


 安倍さんは解釈改憲で日本を戦争する国にすることを目指していますが、憲法そのものを変えることも諦めていません。4月28日には自民党は「ほのぼの一家の憲法改正ってなぁに?」を製作・発表しました。この中では、憲法は押し付けられたもので変えないといけないと強調されています。また緊急事態条項や環境権など国民の批判のこなさそうなところから先に改憲して、改憲に慣れさせる「お試し改憲」も進めようとしています。


 こんなふうに安倍さんは最初から日本を戦争する国にするために様々なことをしてきました。ここで言いたいことは、どれもがすんなりと上手くいっていないということです。正面からの改憲も横道の96条改憲も国民の反対で失敗しました。


 今回の戦争法案もみんなで声をあげれば必ず阻止できます!みんなで力を合わし安倍政権の、"日本を戦争にする国にする"策動を阻止していきましょう!


 それでは、次回は戦争法案がどんなものか具体的に見ていきます。


 お楽しみに☆


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