私事ですが、今年の8月に第三子を出産しました。
「3人目やから、もう余裕やね」と周囲の方々はおっしゃいますが、第二子から4年ぶりの出産です。
「・・・新生児ってこんなちっちゃかったっけ?!」
新生児の、首も座らず、自分からおっぱいに吸い付くこともできず、泣くことしかできないひ弱な姿に、あらためてとまどい!
そして、毎度のことながら思うんです。「昔の人は、どうやって子育てしてたんやろう」、と。
貧乳の私は完全母乳ではなく、ミルクとの混合。「男性がおっぱい大きい女の子を好きになるのは、自然の摂理やな!」などと感心しながら、これが粉ミルクのない時代だったらどんだけ苦労したろう...と思いを馳せたり。
そもそも、「死ぬときだってこんなに痛くない(死んだことないけど)!」という陣痛の痛みも、出産後の処置も、現代医療のかけらもない時代から脈々とお母さんたちはこなしてきたわけです。昔の人、すごい!
そういえば、以前NHKスペシャル「ヒューマン なぜ人間になれたのか」で面白い仮説が紹介されていました。
人間は他の霊長類とちがい、二足歩行を実現したことで骨盤が小さく変形し、「難産」になった上、狭い産道をくぐるために「未熟」な状態で赤ちゃんを出産しなければならなくなった...というものです。そのため、単独で出産も子育てもできず、「仲間と協力せざるをえない」生き物なのだと...。
人間はそもそも産まれるときから「ひとり」では生き延びられない生き物なんですね。資本主義社会になって、色々なサービスをお金で買える時代になり、ひとりでもお金さえあれば生きるに困らない世になったけれど、そういう社会は長い人類史でほんの一瞬のイレギュラーなんでしょう。昔の人は、「自己責任」とか「応益負担」なんて言葉のない社会で、意外と今の私たちが想像するより気持ちよく子育てしてたりして。などと思いました。
現代社会に足りないのは、こういうものなのかも。私も赤ちゃんの名前に、「連帯」「団結」の大切さをこめて「結」の一字を入れてました。(M)
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