本のタイトルの通り、薗部さんは旦那さんの転勤で、日本、イギリス、フランス
でそれぞれ1人ずつ出産と育児をされた貴重な経験の持ち主。
日本でさんざん悩んだ妊娠(妊娠されにくい体質で流産も2回されたとか)や
育児が、イギリスやフランスでの経験でとても楽になったというお話。
私も聞いてびっくりしたのは、あちらの子育てのゆるさ加減。
①バナナ事件
ママたちが赤ちゃんたちを連れて一緒に遊ばせるサークル
があるのはどこの国も同じ。だけどあちらは土足の国。
そこをハイハイする赤ちゃんたち。
それだけでなく、生後7~8ヵ月くらいの赤ちゃんに
バナナをちぎってあげていたママが、間違えて床に落とした
バナナをそのまま赤ちゃんの口の中に入れたのを目撃して衝撃を受けた
薗部さん。近くにいた友人に「おかしいよね?」と聞くと、
その友人は「大丈夫。あの年齢なら、もう破傷風の予防接種も終わってるし」
とふつうに返事。
私:適当すぎるやろ~。
②幼稚園で見る究極のズボラ・ランチ
イギリスの幼稚園の子たちが持ってくるお弁当は、
『入れている』だけのズボラ・ランチ。
例えば中身はこんな感じー→
ポテトチップス小1袋、個包装のソーセージ2本、
りんご皮付き丸ごと1個、ヨーグルト小1パック、
ジュース小1パック、 オレオ小1袋。
これをイギリス人はこう考えるらしい。
「ポテトチップスはじゃがいもだから主食、ソーセージはタンパク質、
りんごでビタミンがとれ、ヨーグルトで乳製品もついてて、デザートの
オレオまであって、な~んてバランスがとれてて、豪華なランチなの!!」
私:なんて自己チューな超前向き思考なんや~!!
③沐浴だって
沐浴だって、適当らしい。
イギリスは、大人と同じバスタブに新生児を横抱きにして
お湯につけて、しゃぶしゃぶしゃぶと、左右にゆらして
お湯にくぐらせるだけの"しゃぶしゃぶ風沐浴"。
耳にお湯がふつうに入っているらしい。
フランスは、いきなり液体せっけんを身体中につけて、あとはシャワー台
の下に縦抱きにして、ザザザーとシャワーをいきなり頭からかけるだけの
"白菜洗い風沐浴"。びっくりしすぎて、新生児が泣くことも忘れるらしい。
私:それでいいなら、日本のなんちゃら観音みたいに腕が何本もほしいくらいに
大変な、あの沐浴はわざわざする意味があるんかい!?
私は何回も溺れさせかけたで!!
④オムツだって
フランス人は、オムツは1日に2・3回しか替えないらしい。
おしりかぶれ防止クリームをとぐろを巻くほどたくさんオムツに出して、
それを赤ちゃんにつけるらしい。そしてフランス人がいうには、
「これで赤ちゃんがウンチをしてもすぐにオムツを替えなくてもいいので、
ゆっくりできるわよ」ということらしい。
私:え!?なんで替えなくていいのかが・・・何回考えてもわからないんですけど。
ってか、ずっとほっといて自分が臭くないの?
⑤離乳食だって
薗部さんのご近所さんだった先輩イギリス人ママが、
「私も、離乳食にはすごく気をつかったのよ」と。でも
よく聞くと、朝『にんじんマッシュ』の瓶詰めを使ったら
夜は『ほうれん草マッシュ』を使うようにしたり、
同じものが続かないようにしてたのよ、とのこと。
そもそも日本のように、ゴックン期→モグモグ期→カミカミ期→パクパク期
なんて概念はなく、中身もバナナやジャガイモとかをつぶしてあげるとか、
大人の食卓からやわらかいものだけをあげるというぐらいのことらしい。
私:それでも問題なく育つなら、もっと日本も手抜きでいいんかなぁ~?
な~んてツッコミを心でいれつつ、衝撃を受けながら笑って聞いていた私です。
じわ~ときたのは、
「イギリス流やフランス流が決して全部いいとは思わない。
でも場所や文化が変われば、子育てだってこんなにかわる。
だから『~ねばならない』にしばられて、頑張りすぎなくてもいい。
もっと自分らしく、楽しく子育てできたらいいですよね。」
という薗部さんの言葉。
「子どもだって1人ひとり違うわけだし、もっと肩の力を抜いて子育て
したらいいんや~」と、とっても気持ちが楽になった私でした。(C)
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