「ならぬことはならぬ」が流行語になりそうな今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」。同志社大学を創立した新島襄の妻、八重さんが主人公です。
激動の幕末から明治、大正、昭和と、日本の歴史・女性史に一石を投じた主人公にけっこう期待して見ています。
ちなみに私は、同志社とは"宿敵"といわれたR大学出身ですが、学生時代、キャンパスのすぐ近くにあった新島旧邸(寺町通丸太町上がる)の風情あるたたずまいが好きで、日本史の教科書で習うような人物や住まいがこんな身近に存在するなんて、京都の街はタイムマシンみたい・・・と思いながら散策(つまりサボりですね)したものです。
さて、この新島八重さん。NHKの広報を聞けば聞くほど、倉林明子さん(日本共産党・参議院京都選挙区予定候補)と共通点が多いことに驚きます。
ともに福島県の会津出身。そして看護師。
福島から京都に出てきて女紅場(府立第一高女)で教授として女子教育に尽力した八重さんと、看護職場で後輩の若い看護師たちから慕われた倉林さんの姿もダブります。
幕末の戊辰戦争で、故郷会津を守るために銃をもってたたかい、"幕末のジャンヌダルク"と呼ばれた八重さん。倉林さんは銃の代わりに道理ある論戦で、京都市のゆがんだ同和行政や税金の無駄遣いを追及し、人情味あふれる論戦で市民の暮らし・福祉の切り捨てはやめよと当局に迫ってきました。
時代の変化に臆することなく、人の目を気にすることなく、しなやかにたくましく生き抜く女性。新島襄は男女平等をつらぬく八重さんのことを『ハンサムウーマン』と呼びました。「生き方がハンサム」と。
倉林さんが参院選立候補を表明した昨年7月、私はある会議で「倉林さんの立候補を大歓迎!」と発言し、彼女を「誰もが認める男前。実にハンサムな彼女です」と紹介しました。恥ずかしながらこのときは、新島襄が八重さんを「ハンサムウーマン」と呼んでいたことはつゆ知らず・・・。でも実に気持ちのよい倉林さんの人柄は、ほんま現代のハンサムウーマンなのです。
八重の信念として語られる言葉、「ならぬことはならぬ」。
倉林さんが演説で「私も八重さんと同じ会津生まれ。消費税、原発、TPP・・・ならぬことはならんのです」と力をこめると会場が沸きます。原発被害で今もなお苦しむ故郷・福島に寄せる思いはひとしおです。
もうひとつ八重が残した印象的なメッセージ――「誠実に生きる人間を歴史は絶対に裏切らない」。そして「夢を持って前に進めば必ず光は見えてくる」。170年も前に生まれた女性の言葉と思えます?
ちなみに、倉林さんの好きな言葉は『誠実』。これまで6回の選挙に立候補した毎回の選挙パンフレットには必ずこの2文字がありました。
つけ刃ではない誠実さで、夢をもって前に進む。そんな倉林さんを、元祖ハンサムウーマンの八重さんも、きっと応援してくださっているのではないかしら。八重の桜のように参院選で「サクラ咲く」となりますようにって。
桜といえば、倉林さんが卒業した福島県立喜多方高校は喜多方市「桜ケ丘」一丁目、校章は桜、卒業アルバムは『桜壇』の銘。桜づくしです。 -Y-
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