連日、体罰問題がニュースになっています。
体罰は絶対に許されないことです。
同時に、こういうことがあちらでもこちらでもある今の日本について、もっと深く考える必要があると、私は思うのです。
テレビで反省の弁を述べている、体罰をした人は、心の底で「悪気はなかった。あの選手を強くするためだった」と思っているように見えました。本人は本気でそう思っているのでしょう。彼は「相手は独立した人間だ」ということに気づいていないのです。
体罰、いじめ、虐待、DV、セクハラやパワハラ・・・
その根っこに「人権」の軽視があるのではないでしょうか。
一人ひとり、幼子でも、高齢者でも、病人でも、無職でも、成績が悪くても、運動神経が鈍くても、どうあれ、幸せに生きる基本的人権があることを、もっと認識し大切にしなければならないのではないでしょうか。
従軍慰安婦への軍関与と強制を認めた「河野談話」の見直しを首相が主張する国、生活保護バッシング、公務員バッシングに世論を誘導するマスコミが大勢の国、非正規、過労死が横行し、財界が定期昇給さえ凍結すると公言してはばからない国、「人権」を軽視し、切り縮めるこの国の方向を変えることが、本質的な解決にもつながるように思えてなりません。
――A――
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