映画「ひまわり」に感動!

| コメント(0)

  私は映画ファンです、昔っから。今は年に1本観る観ないか、そんなとこだけれど、自称熱烈な映画ファンである。職場の飲み会でも、盛り上がるといつも、若い看護師相手に映画の話をしている。

 


私がいいなあと思う映画には二つの条件が備わっているように思う。

一つは社会の矛盾をえぐって、それと闘っている姿が感じられること

もう一つは純粋に、あるいは単純に、面白かった、と感じさせてくれること、笑えて前向きになる活力をいただけること後者には多くの場合、当然のことながら男女の恋愛が絡んでくる。私のベストスリーは(残念ながら最近の物を見ていないので)「コレリ大尉のマンドリン」、「ブラス」4、「ショーシャンクの空に」と続く。

 

先日、古くからの友人で、京都映画センターに働く一柳さんに勧められて「ひまわり」の試写会に行った。素晴らしかった、この一言につきる。

沖縄に暮らすことの理不尽さ、平穏な暮らしが突如米軍機の墜落で木端微塵に破壊された宮森小学校の悲劇、この悲劇をずっと抱えてもんもんと暮らしてきた老人たち、そしてその思いの発露、「それはおかしい」と純粋に疑問を持ち追求する沖縄国際大学のゼミの学生たち、家族に基地で働く親を持つ子どものどうしようもない矛盾。おそらく沖縄の抱える矛盾のほぼすべてを語ってくれているのではないか。ここに私が映画に求める社会への矛盾との闘いをみるし、もちろんのこと、若い男と女の気持ちのすれ違いと一致をみることができる。長塚京三がいい、しかし能年玲奈が素晴らしい。

 

一柳氏いわく、こうした映画はメジャーな興業には乗らないのだそうだ。だったら私たち市民がしっかり支えていかなくてはならない。映画によって真実を知り、真理を探究するきっかけをもらうことは少なくない。京都でこそ、すぐれた映画文化を発展させていかなければと、強く感じている。     

                 小児科医 O

 

コメントする

アーカイブ