15年ぶりとなる参議員選挙京都選挙区の倉林明子さんの勝利は、日本共産党の職員として働いて9年目の私にとっては、国政選挙での初勝利!とてもうれしい夜でした。
今度の参院選は、ブラック企業の代名詞ともいえる「ワタミ」の創業者が自民党公認で出馬したこともあり、ブラック企業問題がマスコミでも大きくとりあげられ、話題となった選挙でした。
選挙中に街で行った「ブラック企業診断シールアンケート」への注目と反応はすごく、「うちも完全ブラックやわ」と道ゆく若い人たちが口々に働き方の話をしだすという状況がありました。また、「ブラック企業根絶!」というプラスターを観た親世代の方からは「これはその通りやわ!」と共感の声が様々寄せられました。
私が日本共産党の職員として働きはじめた2004年頃、まだ若者の働き方の問題は政治や社会の問題ではなく、若者個人の能力や意欲の問題だというのが社会全体の認識になっているような状況でした。そういう中で、仕事をやってもやっても終わらない毎日、正社員になりたくてもなれない現実を、若者たちは「全て自分が悪い」と思わされていました。
けれど、20代中頃の私の周りの友人や、一緒に活動している人たちの働き方や就活の実態をきいていくと、個人の努力ではどうしようもない社会の現実があることがわかっていきました。
若者の働き方の苦しみの背景には何があるのか?「やっぱり自分が悪い」という自己責任論の中からなかなか抜け出せないながらも、繰り返し学んだり、議論する中で、「これはやっぱり政治や社会の問題だ!」「政治や社会に対しておかしいと声をあげていいんだ!」ということをみんなでつかみとっていったというのが私の実感です。
そして、そういう青年たちの中から京都では「円山青年一揆」という運動がおこり、全国各地の運動と結んだ「全国青年大集会」も開かれるようになり、それらの運動が若者の働き方は政治や社会の問題であることを告発し、世論をつくってきました。
国会で、一貫してその運動と連帯して論陣をはってきた政党は、残念ながら日本共産党だけでした。
けれど、今回の選挙を通じて、多数の国民が人間らしく働ける社会を求めていること、ブラック企業が横行する今の現状をなんとかしたいと感じておられることを改めて実感しました。また先日、全国各地の弁護士が集まり「ブラック企業被害対策弁護団」というのが結成されました。労働組合やNPO法人と連携して、ブラック企業被害の実態調査や社会への問題提起に取り組むそうです。
こういった国会の外の多くの良識をもつ人たちや、実際ブラックな職場で働く多くの若者たちと、力をあわせてブラック企業問題の解決、人間らしく働ける社会づくりにむけて、さらにがんばっていきたいです。
その大きな力に、倉林明子参議院議員もなってくれることでしょう!!(C)
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