中西繁さんの挿絵原画展へ行ってきました。
東京、名古屋と開かれて、いま13日まで大阪で開催中、
中央区の長堀橋、東急ハンズの向かいの小さなギャラリー「キャナル長堀」です。
数年前、しんぶん赤旗に連載された『時の行路』(著・田島一さん)の挿絵です。
そのとき、小説そのものと同時に、挿絵にも魅了されたのです。
古アパートの郵便受けや工場の機械という変わった題材や、モノクロ印刷なのに絵の中にきらめく光と影に、驚いたことを今も覚えています。
先日「しんぶん赤旗」に原画展が紹介されていたので、地図を片手に行ってみました。
ただ、ため息でした・・・
道ばたにふりそそぐ木漏れ日のゆらぎ、(絵です)
ビルの重なり合う直線のリズム、(絵です)
メモ帳を克明に写し取っただけなのに、(絵です)
おいしそうな天丼のボリューム感、(絵です)
裁判の報告集会の参加者の固い背中、(これも絵です)
絵って、なんてすてきなのでしょう!
もちろん、中西繁さんだから、なんでしょうけれど、
「絵」の可能性を胸一杯に感じて、帰りました。
よければ、多くの方々に見てほしいと思い、ご案内いたします。
――A――
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