「つなぐ京都2020」新年決起集会(1/4)/ 渡辺和俊府委員長の報告
*福山さんは、京都新聞紙上討論会で、「私は、①暮らし応援②京都の復権③自治の復権を掲げ、財源策も示して『すぐやるパッケージ』を打ち出している」と表明しました。ここに、今回の選挙の対決軸、市長の選択が端的に語られています。
「地下鉄定期の割引率アップ(48%→60%)」の公約に、高校生が立ち止り、共感が広がる。子育て世代が「小学校のような全員制の中学校給食実現」に強い関心を寄せ、短期間に多くの署名が集まる。4つの「すぐやるパッケージ」は、「市予算の1%弱でできる」「ないのはお金でなく、市長のやる気」と訴える福山さんに共感が広がります。
一方、全員制の中学校給食実施の意思も計画もなく、子どもの医療費助成が府内最低水準の門川市政。「福祉を削れ」「予算は半分に」と主張する村山候補。
討論会で、市長は「福山さんの公約には200億円かかる。絵に描いた餅」と噛みついたが、福山さんに「200億円の根拠を示せ」と反論され、答えられませんでした。
福山さんは、観光公害で「風情が失われ、交通混雑、民泊トラブルなど限界にきており、総量規制に踏み出すべき」と主張。「仁和寺前と植柳小学校跡地のホテル建設はやめるべき」とくり返し迫りましたが、市長は「地域住民の多くが賛同した」、「共産党は反対の請願を出されたが、議会で否決された」と居直り、村山候補は「仁和寺(のホテル)は仕方ない」と明言。「京都復権」は福山さんにしかできないことが浮き彫りになりました。
福山候補は、「区役所に必要な人員と財政と権限を付与」、「いきすぎた公務の民営化や非正規化、業務統合を見直す。これまで通り最寄りの区役所で介護保険の申請や相談ができるようにする」など、「自治の復権」を具体的に公約。
一方、門川市長による900人もの区役所職員削減で、「災害時に区役所が頼りにならない」「その上介護給付の申請や相談が区役所でできなくなると困る」と苦情が寄せられています。また、8年間で消防職員を221人も減らし、住民に身近な職員を減らしたことを実績として自慢しています。村山候補は、「京都市がIRに参戦しなかったことは……かなり痛い」「京都水道株式会社を誕生させることも可能」「伝統産業は後継者育成に補助金をつけても意味はない」と言い切り、市顧問として大阪の元交通局長の招聘を公約し、「市営交通民営化」をめざしています。
リニアや北陸新幹線延伸など、呼び込み型開発と観光インバウンドを優先し、自治体リストラを先導してきたのが安倍政権です。この安倍政治の“優等生”が門川市長であり、この路線をもっと徹底して進めろと主張するのが村山候補です。
候補者は3人だが、「暮らし応援」「京都の復権」「自治の復権」、どれをとっても市長の選択は「二極対決」です。
*京都市長選告示日の直後には、通常国会が召集されます。
今年を、暮らし破壊・国政私物化・戦争する国づくりの安倍政権を倒し、自民党政治終焉へ展望を開く年にできるかどうか。それは、市民と野党の共闘発展にかかっています。臨時国会では、野党が「桜を見る会追及本部(福山哲郎本部長)」を立ちあげて安倍内閣を追い詰め、その後の「IR汚職」も重なって、安倍内閣と自民党の支持率は急落しています。安倍「大学入試改革」は、声をあげた高校生を野党がバックアップし、延期に追い込みました。安倍9条改憲案の憲法調査会への提示も、4国会連続で阻止しました。
京都市長選勝利へ、「つなぐ京都2020」に昨年の知事選を上回る市民の皆さんのエネルギーが結集され、日々奮闘されていることに、改めて敬意を表します。広い市民の皆さんと「民主市政の会」、新社会党・れいわ新選組・日本共産党が結束し、“三位一体”の態勢で、私たちは選挙戦に臨んでいます。みどりの党も福山支持を決めました。福山候補は、他の国政野党に対しても「いつでもウェルカム」の姿勢を示しています。「オール与党」体制は決して盤石ではなく、自民党主導、公明党の組織動員で乗り切ろうとしています。
京都市長選勝利は、国政に衝撃を与えて政治を大きく動かし、市民と野党の本物の共闘発展へ、決定打となるでしょう。全国の注目が集まり、「そうだ、京都へ行こう」と、ボランティアがはせ参じ、募金が寄せられつつあります。 全国の熱い期待に応え、地元の燃える奮闘で、何としても勝ち抜こうではありませんか。
*これまで、みんなで力を合わせて、かつてない勝利の条件を切りひらいてきました。候補者の人柄、政策の優位性はますます浮き彫りになっています。
問題は、市民への働きかけの規模が不足していて、現状では勝利のチャンスを逃しかねないことです。福山さんの人柄と政策が届けば支持が広がることはこの間の経験で明らかですが、「現職の強み」を打ち破るには至っていません。相手は、「厳しい」を連呼して引き締め、「かつてなく党中央あげて、関西あげて応援するという覚悟と決意で臨んで」(公明党竹内衆議院議員)います。
「福山に負けたら市役所に赤旗が立つ」との相手の攻撃に、「僕が市長になったら立つのは保育所や」と福山さんはさわやかに切り返しました。
*暮らし・まち・自治を壊す現市政批判と一体に、「すぐやるパッケージ」など福山さんの公約で「市長が代われば暮らしが変わる。京都が変わる」と街頭で一人ひとりに声をかけ、目を合わせてビラを配り、電話でも熱を込めて訴え抜きましょう。草の根の市民の輪をとことん広げましょう。全国から、京都府内全域から、福山陣営のもてる力を総結集しましょう。告示までの2週間、「福来たる、京都燃ゆ大作戦」で、力を合わせて勝利の扉をこじ開けようではありませんか。
以 上