2024.6.17 (月)
中京区・京都市議補選に福井英俊さんを擁立
日本共産党京都府委員会は17日、6月28日告示・7月7日投票の中京区・京都市議補選(欠員1)に、党中京地区委員長の福井ひでとし(英俊)氏(56)=新=を擁立することを発表。記者会見をおこないました。同補選は、日本維新の会の市議がまともな説明もなく突然、辞任したことにともなうもの。
党京都府委員会でおこなわれた記者会見で福井氏は「こんどの補選は、行き詰まった自民党政治に審判を下す選挙だ」と指摘。物価高騰で暮らしが大変な状況や、未来に希望が持てない現状に対し「日本共産党の議席を増やすことが、政治を変える確かな力になる」と勝利への決意を語りました。
渡辺和俊・党府委員長が、同補選の意義、情勢について発言するとともに「府議補選定数1で倉林明子・現参院議員が初当選した伝統の選挙区・中京区で勝利へ全力をつくす」と語りました。(発言要旨は以下別項)
会見には、穀田恵二党国対委員長・衆院議員、西野佐知子党京都市議団長、平井良人市議が参加しました。
福井ひでとし(新)
立命館大学Ⅱ部法学部卒業。2011年から日本共産党京都中京地区委員長。現在、中京革新懇世話人、中京区社会保障推進協議会幹事
福井氏の経歴は、別紙の通り。自己紹介と決意はご本人からあるが、福井さんについて、私からは2点だけ述べる。
①14年間、党中京地区委員長として、中京のことを知り尽くしている。市会議員 にふさわしい即戦力。最良・最適の候補を決めることができた。
②木訥で誠実な人柄で、党内外の人望がある。接すれば接するほど、有権者の人気 も上がっていくと確信する。
*1月の党大会では、「自民党政治の全体が末期的状況」と指弾。このことが一層進行しているのが今の政治情勢。「崩壊的危機」とさえ言える。
金権腐敗は自民党政治の常だが、今回は組織的な犯罪行為。これが、暮らしの怒りと結びついている。このときに、政党の立ち位置が問われている。わが党の「赤旗」日曜版が、2022年11月に、自民党の「パーティー券疑惑」をスクープした。翌年初めに、神戸学院大の上脇博之教授が、「赤旗」の資料を使って、告発した。それからややあって、東京地検が動き出して、メディアの皆さんも他の野党もこの問題を取り上げるに至って、今日、自民党をここまで追い詰め、世論調査では多数の回答者が、「企業団体献金禁止」を表明するに至った。自民党に対して、「裏金で汚れた手で暮らしと経済を壊すな」「裏金で汚れた手で、敵基地攻撃能力保有など、戦争する国づくりをやめろ」……自民党政治の“部分”ではなく、「自民党政治の全体」に国民の批判と怒りの矛先が向いている。
冒頭紹介した党大会では、もう一つのことを言った。「ゆきづまった自公政権を延命させる役割を担う維新」が「自民党以上の危険な姿をあらわにしている」。この維新の役割は、今回の政治資金規正法「改正」で、維新が完全に自民・公明の軍門にくだったばかりか、「裏金」を温存する法の改悪に手を貸したことで、鮮明に浮かび上がった。メディアの世論調査でも、7割がこの「改正」を「評価せず」(時事)と。そもそも、この間、全国でも京都でも維新の議員の不祥事が相次ぐ中、維新の現職市議が何のまともな説明もなく、議席を投げ出したというのが、今回の補選に至った経過であることも、敢えて指摘しておきたい。
市会議員選挙だが、国政の問題を大いに訴えていく。金権腐敗の自民党をここまで追い詰めたのは日本共産党。日本共産党の福井勝利で、金権腐敗の根を断ち、暮らしや平和を守る政治転換をと、太く訴えていく。
このときに、問われているのが、野党である。東京では、市民と野党の共闘がハッキリとした内容と形で実った。改めて、自民党政治を終わらせるには、「市民と野党の共闘しかない」というのが、物事の道理だ。京都では、しかし、先の市長選で、相変わらずの「オール与党」体制が形づくられた。また、昨年の統一地方選挙の後に、維新・国民・京都が合同会派をつくり、「第二会派」となったが、実際に議会でとってきた態度は、市長提案にほとんど賛成する「オール与党」ぶりである。
その意味で、市政の対決構図は、2月の京都市長選と同じ、「オール与党対市民と日本共産党の共同」。この“2つに1つの選択”。新しい市長は、前市政のいわゆる「行財政改革」を引き継いでいる。保育所への補助を元に戻せ、敬老乗車証の改悪反対、子どもたちには温かい学校方式の給食を等々、切実な市民の願いは、これに背を向けてきた前・現市長とこれを支える「オール与党」ではなく、日本共産党の福井英俊候補へ。この訴えを強めて、勝ち抜きたい。
*歴史的に見ても、補欠選挙は通常選挙とは違った様相を帯び、長らく続いてきた「オール与党」府・市政のもとで、党派の違いを超えて日本共産党への支持が集まってきた歴史がある。特に京都1区では、5行政区のうち過去に補欠選挙が行われたことのある4行政区すべてで、日本共産党が勝利した歴史がある。直近では、2008年・南区補欠選挙で、佐野春枝さんが見事勝利した。当時は、後期高齢者医療制度の是非が大争点となった。
中京区は、1994年、定数1の府会議員補欠選挙で、倉林明子さんが初当選した地でもある。この伝統も生かし、府党の総力をあげて勝ちに行く決意である。
党京都府委員会でおこなわれた記者会見で福井氏は「こんどの補選は、行き詰まった自民党政治に審判を下す選挙だ」と指摘。物価高騰で暮らしが大変な状況や、未来に希望が持てない現状に対し「日本共産党の議席を増やすことが、政治を変える確かな力になる」と勝利への決意を語りました。
渡辺和俊・党府委員長が、同補選の意義、情勢について発言するとともに「府議補選定数1で倉林明子・現参院議員が初当選した伝統の選挙区・中京区で勝利へ全力をつくす」と語りました。(発言要旨は以下別項)
会見には、穀田恵二党国対委員長・衆院議員、西野佐知子党京都市議団長、平井良人市議が参加しました。
福井ひでとし(新)
立命館大学Ⅱ部法学部卒業。2011年から日本共産党京都中京地区委員長。現在、中京革新懇世話人、中京区社会保障推進協議会幹事
********* 渡辺和俊府委員長の発言要旨 *********
*東京都知事選挙と同日、7月7日投開票の京都市会議員・中京区補欠選挙に、福井英俊さんの擁立を決めたので、報告する。福井氏の経歴は、別紙の通り。自己紹介と決意はご本人からあるが、福井さんについて、私からは2点だけ述べる。
①14年間、党中京地区委員長として、中京のことを知り尽くしている。市会議員 にふさわしい即戦力。最良・最適の候補を決めることができた。
②木訥で誠実な人柄で、党内外の人望がある。接すれば接するほど、有権者の人気 も上がっていくと確信する。
*1月の党大会では、「自民党政治の全体が末期的状況」と指弾。このことが一層進行しているのが今の政治情勢。「崩壊的危機」とさえ言える。
金権腐敗は自民党政治の常だが、今回は組織的な犯罪行為。これが、暮らしの怒りと結びついている。このときに、政党の立ち位置が問われている。わが党の「赤旗」日曜版が、2022年11月に、自民党の「パーティー券疑惑」をスクープした。翌年初めに、神戸学院大の上脇博之教授が、「赤旗」の資料を使って、告発した。それからややあって、東京地検が動き出して、メディアの皆さんも他の野党もこの問題を取り上げるに至って、今日、自民党をここまで追い詰め、世論調査では多数の回答者が、「企業団体献金禁止」を表明するに至った。自民党に対して、「裏金で汚れた手で暮らしと経済を壊すな」「裏金で汚れた手で、敵基地攻撃能力保有など、戦争する国づくりをやめろ」……自民党政治の“部分”ではなく、「自民党政治の全体」に国民の批判と怒りの矛先が向いている。
冒頭紹介した党大会では、もう一つのことを言った。「ゆきづまった自公政権を延命させる役割を担う維新」が「自民党以上の危険な姿をあらわにしている」。この維新の役割は、今回の政治資金規正法「改正」で、維新が完全に自民・公明の軍門にくだったばかりか、「裏金」を温存する法の改悪に手を貸したことで、鮮明に浮かび上がった。メディアの世論調査でも、7割がこの「改正」を「評価せず」(時事)と。そもそも、この間、全国でも京都でも維新の議員の不祥事が相次ぐ中、維新の現職市議が何のまともな説明もなく、議席を投げ出したというのが、今回の補選に至った経過であることも、敢えて指摘しておきたい。
市会議員選挙だが、国政の問題を大いに訴えていく。金権腐敗の自民党をここまで追い詰めたのは日本共産党。日本共産党の福井勝利で、金権腐敗の根を断ち、暮らしや平和を守る政治転換をと、太く訴えていく。
このときに、問われているのが、野党である。東京では、市民と野党の共闘がハッキリとした内容と形で実った。改めて、自民党政治を終わらせるには、「市民と野党の共闘しかない」というのが、物事の道理だ。京都では、しかし、先の市長選で、相変わらずの「オール与党」体制が形づくられた。また、昨年の統一地方選挙の後に、維新・国民・京都が合同会派をつくり、「第二会派」となったが、実際に議会でとってきた態度は、市長提案にほとんど賛成する「オール与党」ぶりである。
その意味で、市政の対決構図は、2月の京都市長選と同じ、「オール与党対市民と日本共産党の共同」。この“2つに1つの選択”。新しい市長は、前市政のいわゆる「行財政改革」を引き継いでいる。保育所への補助を元に戻せ、敬老乗車証の改悪反対、子どもたちには温かい学校方式の給食を等々、切実な市民の願いは、これに背を向けてきた前・現市長とこれを支える「オール与党」ではなく、日本共産党の福井英俊候補へ。この訴えを強めて、勝ち抜きたい。
*歴史的に見ても、補欠選挙は通常選挙とは違った様相を帯び、長らく続いてきた「オール与党」府・市政のもとで、党派の違いを超えて日本共産党への支持が集まってきた歴史がある。特に京都1区では、5行政区のうち過去に補欠選挙が行われたことのある4行政区すべてで、日本共産党が勝利した歴史がある。直近では、2008年・南区補欠選挙で、佐野春枝さんが見事勝利した。当時は、後期高齢者医療制度の是非が大争点となった。
中京区は、1994年、定数1の府会議員補欠選挙で、倉林明子さんが初当選した地でもある。この伝統も生かし、府党の総力をあげて勝ちに行く決意である。