笠置町長選挙(3月15日投開票) 中淳志さんが当選 / 日本共産党が自主的応援
当選が決まり、支援者らと喜ぶ中氏(左から3人目)
3月15日投開票の笠置町長選挙は、日本共産党が自主的に応援した中淳志氏(61歳・元加茂町職員・写真家)=無所属・新人=と、自民、立憲民主、国民民主各党推薦の坂本英人氏(39歳・笠置町議会副議長)=無所属・新人=との一騎打ちとなり、中氏452票(51.3%)、坂本氏429票(48.7%)で、中氏が23票差で勝利しました。投票率は74.98%で、前回を5.59ポイント下回りました。
日本共産党笠置支部は、両候補者へのアンケートにもとづいて、中氏を応援することを決め、全戸ビラ「笠置民報」の発行や後援会員訪問など、中氏の勝利のために全力をあげました。笠置町で日本共産党が応援した町長の誕生は1954年以来のことです。
特定事業に偏重した補助金交付、医療、福祉、住民サービス切り捨てなど、安倍政権の「地方創生戦略」路線で町民のくらしが大きく疲弊するもとで、「まず住民の声を聞くこと」などを基本姿勢に「公共施設のバリアフリー化」「保育・教育内容の工夫、公園の整備」などを訴える中氏が支持を広げました。
また同町では、国からの補助金の不正受給問題で、まちづくり団体代表と町職員、担当の京都府職員が書類送検されており、真相の徹底究明、清潔・公正な町政の実現を訴える中氏への期待も高まりました。
相手候補は、ビラ、ポスターに、自民党・西田参院議員、立憲民主党・福山参院議員、国民民主党・前原衆院議員が勢ぞろいするなど、「オール与党」の応援を前面に出しましたが、それは選挙で通用しませんでした。2018年の大山崎町長選、2019年の南山城村長選でも、「自民・公明・立民・国民」推薦、京都府知事が応援する候補者が敗北しました。2018年府知事選挙、先の京都市長選挙が示したように、市民と野党の共闘の発展のなかで、京都での「オール与党」体制がますます時代遅れになっていることは明らかです。また相手陣営は、もっぱら「中候補は共産党だ」というデマ攻撃を行いましたが、先の京都市長選挙に続いてこうした反共攻撃も通用しませんでした。
いま戦後最悪の暴政政治を続ける安倍政権に対して、市民と野党の共闘が対決し、安倍政権を終わらせて野党連合政権への道を開く、日本の政治の新しい時代が到来しています。笠置町長選の結果は、京都でも共闘の流れにこそ未来があることを示すものとなりました。