2016.12.5 (月)
金森とおる・衆議院京都3区予定候補の発言
衆院3区の予定候補となりました、京都府委員会書記長の金森亨です。野党と市民の共闘を本格的に発展させ、安倍政権打倒、野党連合政権実現に向けて大きな一歩を踏み出す選挙にするため、全力でがんばります。
私は、現在、米国のXバンドレーダー基地のある京都府京丹後市、弥栄町野間で生まれ、ベトナム戦争、沖縄返還、過疎と貧困、公害問題など時代に翻弄されながら育ってきました。
人が殺し殺される戦争は絶対許さない。働いても暮らしが楽にならない社会を変えたい。人の命よりも儲けを最優先する社会を変えたいと、18歳で日本共産党に入党しました。
佛教大学で福祉を学び、障がいをもつ子どもたちと一緒に育ちあう仕事へ、人間の全面発達へむけた社会への発展を求めて、向日が丘養護学校で働き出しました。
そんななか、1980年1月、日本共産党を排除する「社公合意」が結ばれました。政治を変える共同をどう発展させるのか―私の生き方にもかかわる大問題でした。私は、日本共産党を強く大きくするために、党の勤務員となり、33年間、活動してきました。
「日本共産党を除く」という「オール与党」体制は、「自民か非自民か」、「2大政党づくり」と時代をすすめながら、自衛隊の海外派兵を広げ、雇用を破壊し、格差と貧困を広げてきました。
3・11東日本大震災・福島原発事故は、この大惨事を前に自らの問題として引受け、被災地へのボランティア活動とともに、脱原発を求め、市民一人ひとりが声をあげる新たな運動を日本全国に広げました。
この運動の流れは、秘密保護法強行、集団的自衛権容認閣議決定、沖縄辺野古への新基地建設、安保法制の強行―安倍政権の暴走への抗議行動から、「この国の政治はいったい誰の意思によって動いているのか」、「国家のために個人があるのか、個人のために国家があるのか」、その根本的問いを胸に、市民革命的なたたかいへと発展しました。その運動が、日本共産党も含め野党の背中を押し、野党と市民の共闘を生み出しました。日本共産党を除く政治が、終わりを告げたのです。
参院選は、その最初の選挙となり、希望を広げる結果をつくりだしました。総選挙は、いよいよその力・本気度が試される選挙となります。「魅力ある共通政策」「相互推薦・支援による本気の共闘」「政権問題での前向きの合意」をつくるために、市民との共同を広げ、全力をあげる決意です。
私の原点は、戦争ノー、格差と貧困ノー、個人の尊厳、人間の全面発達を保障する社会の実現です。原発再稼働は許しません。
とりわけ、格差と貧困をただす政治の実現へ全力をあげたい。税金は富裕層・巨額の富を蓄積している一握りの大企業に応分の負担を求める。社会保障、若者支援、子育ての中心に税金を使う。8時間働けば普通に暮らせる社会をもとめていきたい。
これは、私一人ではできません。市民の一人ひとりが声に出して立ち上がらなければできません。しかし、必ず実現できます。
私たち国民の手には、日本国憲法があります。憲法には、幸福追求権、個人の尊厳と両性の平等、国民の生存権、教育権、労働権など、社会と生活の矛盾を取り除く方向を示しています。そして、第97条は「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」と高らかに宣言しています。
いま、アメリカでも、ヨーロッパでも、平和を求める運動と格差・貧困を正す運動、私利私欲の社会を変える運動が合流し、大きな政治変革の流れとなっています。
日本国憲法を力に、世界の運動と響き合い、行き詰まった政治を前にすすめたいと思っています。
私達の意思によって動く政治の実現、憲法が生きる政治の実現へ、一緒に力をあわせましょう。
(2016年12月5日の記者会見より)