新たに用地取得13億円 天然記念物の生息地
京都府が2017年度当初予算案に、亀岡市で建設を計画する球技専用スタジアム建設のため、総額19億9500万円を計上した問題で、日本共産党京都府議団(前窪義由紀団長、14人)は15日、これに厳しく抗議し、予算案と計画の白紙撤回を求める声明を発表しました。
声明では、府が「用地は自治体からの無償提供」という自ら決めたルールも壊し、用地取得のため新たに13億円もの財政負担を府民に押しつけようとしていること、アユモドキ保全を検討してきた環境保全専門家会議などからの「あまりにも拙速」など厳しい批判を無視し、強引な手法で予算案に計上してきたことなどを批判しています。
さらに、このスタジアム計画は建設予定地一体が水害常襲地であり、国の天然記念物アユモドキの生息地としても、本来、大規模開発は回避すべき場所であると指摘しています。計画全体について府として説明会を一度も開催していないことなど、進め方も府民不在の強引極まりないものだと主張。党議員団として「スタジアム関連予算案の撤回、計画中止と着工ストップへ、亀岡市民はじめ、幅広い府民とともに力をあわせる」と訴えています。
スタジアム建設予定地周辺を調査する、党京都府議団、亀岡市議団ら(昨年7月30日、京都府亀岡市)
(「しんぶん赤旗」2017年2月17日付けより転載)