城陽市　大型モール、都市計画道路との接続線整備で　共産党が追及　与党議員も批判

　城陽市で建設が進められている新名神高速道路の城陽スマートインターチェンジ（IC）計画をめぐり、14日、市が初めて実施計画書の概要を発表し、これまで必要とされていた約30億円に加え、新たに4億円が必要となることが分かりました。14日開かれた城陽市議会建設常任委員会で、日本共産党の若山憲子議員が追及したもの。
　スマートICは、電子料金収受システム（ETC）搭載車専用のIC。同市の東部丘陵地の大型商業施設「アウトレットモール」進出予定地付近に建設が計画されています。
　市は同委員会で、スマートIC建設に29億8000万円かかり、市の負担は6000万円と説明。若山議員が建設反対の立場で、「別途、負担はないのか」と追及。市側は、都市計画道路・東部丘陵線とインター出入り口、大型商業施設をつなぐ道路（城陽スマートインター線）整備に「4億円（国が最大半額を補助）が必要」と説明しました。
　この説明に対し、与党議員からも「議会軽視ではないのか。透明性と客観性が重要だ」「交通渋滞の心配は尽きない」と批判の声が相次ぎました。
　また同委員会で、近鉄寺田駅西側のロータリーや進入路の整備計画案が示されました。進入路は、幅7メートルの車道2車線と、自転車・歩行者道（幅3・5メートル）、歩道（2・5メートル）で、広さ約1100平方メートルの駅西ロータリーを計画。道幅やロータリーが狭いことから、委員から「タクシーの駐車もできない」「歩道を拡幅すべき」「駐車スペースが6台分では狭い」などと批判の声が上がりました。


城陽スマートインターチェンジ（仮称）位置図

（「京都民報」2017年8月27日付けより）