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活動と政策

2016.1.28 (木)

伏見区・ダイゴローでの渡辺和俊・日本共産党京都府委員長の訴え

「市民の命・安全を守るのが市長の仕事」

 選挙戦が告示され5日目。争点がクッキリ浮かびあがりました。  何より、市民の命と安全を守るという一番大事な問題で、どちらが市長にふさわしいか。このことが、ハッキリしました。  安保法制(戦争法)が3月にも施行されます。南スーダンでの「駆けつけ警護」の新たな任務など、戦後初めて自衛隊員が殺し殺される危険が、新たに生じます。西京区桂駐屯地の自衛隊とその家族の皆さんの不安は、はかり知れません。加えて、安倍首相は「憲法改正」の意欲を示しています。狙うのは、自民党の改憲草案が第98条で明記している「緊急事態条項」です。これは、内閣の一存で、国民の権利や地方自治体の権限を制限するもの。まさに独裁政治への道です。今、安倍内閣が沖縄を押さえつけているあの事態が、憲法の名によって進められるということです。さらにまた、明日29日に、関西電力が高浜原発を再稼働しようとしていることも見過ごせません。  本田久美子さんは、戦争法が強行された昨年9月19日に「安倍政権への怒りと市民の声が私の背中を押した」と立候補の決意を表明されました。市長になって、政府に戦争法廃止を迫っていく、改憲も原発再稼働も許さないと訴えて、共感を広げています。  「安保法制に反対する学者の会」の中心メンバーの皆さんから、次々と本田さんへのエールが届いています。「学者の会」の呼びかけ人、学習院大学教授・日本教育学会元会長の佐藤学さん。「戦争も貧困も暴力もない社会を次世代のために実現しましょう。34年間教師として子どもたちの幸福を追求した本田さんに、戦争法廃止と原発再稼働反対を京都市長として推進していただきたいと願っています」。中野晃上智大学教授。「私たちが戦争法に反対するのは、戦争が個人の尊厳あるくらしを壊す最たるものだからです。子育て、医療、経済などに直結する政治を実現するために本田さんを応援します」。思想家・神戸女学院大学名誉教授の内田樹さん。「日本は立憲デモクラシーの崩壊の瀬戸際まで来ています。この事態を本気で恐怖している候補者を僕は応援します」。  一方、今の市長さんはどうでしょう?  市長は、安保法制も憲法も原発も、国の政治の問題だから関係ない、これを市長選挙の争点にするのは「場違い」だと、この選挙戦の中で、何らまともな見識を示していません。これだけで、京都の市長としては失格だと言えますが、実際は、これらの問題すべてで、安倍政権のお先棒を担いでいるのが、今の市長の実態です。  市営地下鉄に、自衛官募集の吊革広告が出されました。今、戦争法が強行され、自衛官の応募も少ないと言われています。就職が決まっていない若者、非正規で苦労している若者が多いとき、こんな広告を認める市長でいいのでしょうか。  また、高浜原発の重大事故が起これば、京都市民に重大な危険が及びます。加えて、京都市の15カ所の元小学校跡地は、重大事故の際の舞鶴市民の避難所に指定されています。ところが、京都市はこの学校跡地を民間に投げ出し、旧清水小学校跡地をホテルかブライダル施設にしようと提案しています。それでは、避難所として活用できません。こんな無責任なことはありません。  今、国民の最大の関心事は、安倍政権が強行した戦争法を廃止するかどうか、安倍政権の暴走を止められるかどうかです。だからこそ、名だたる知識人があげて本田さんに期待しているのです。だからこそ、市民のみなさんから「安倍さんもヒドイが、門川さんもアカン」の声があがるのです。この京都で女性憲法市長が誕生したら、戦争法廃止・安倍政権の暴走ストップの大きなうねりが生まれることは間違いありません。

「なんぼなんでも、こりゃアカン。本田久美子で本気で変えよう」

 選挙戦が進み、今の市政は「なんぼなんでも、こりゃアカン」の声があがっています。  保育所には入れない子どもが1199人(昨年10月)もいるのに、「待機児ゼロ」と偽る。「こりゃアカン」でしょ。「観光客が増えた」と自慢しながら、下鴨神社へのマンション建設を認め、二条城の樹木を切って大型駐車場をつくる。世界遺産の保全活動を行っているユネスコの機関からお墨付きをもらったかのようなウソを言って、大切な世界遺産の景観を壊す。「こりゃアカン」。市民には高いゴミ袋を押しつけておいて12億円の黒字。そのうち2.5億円で南部クリーンセンターに意味不明の展望台を建設する。「こりゃアカン」。極めつけは、四条通の片側一車線化です。京都新聞26日付によると、現職市長陣営の演説会会場が「一瞬凍りついた」と言います。他でもない、伊吹文明衆議院議員がこう言った。「私の事務所は四条通にあるが、アンケート一枚来なかった。門川さんは住民と話をしないといけない」。市長本人も、別の演説会で「四条通と看板条例では迷惑をかけている」「タクシー運転手ににらまれている」。市民の声にとどまらず、市長陣営自身が「こりゃアカン」と認めているではありまあせんか。  市長は、市職員を減らして浮いた人件費を福祉に回したと自慢話をしています。しかし、福祉や医療の実態はどうですか?市立の看護短大や身体障害者リハビリテーションセンター附属病院を廃止したのは、今の市長です。伏見と山科にあった休日急病診療所をなくしてしまったのも、今の市長です。おまけに、消防職員も減らそうとしている。  中学校卒業までの医療費無料化は13億円あればできます。介護職員の労働条件改善は15億円でできます。小学校3年生までの35人学級は、2.5億円でできます。公明党などは、「本田候補は財源の裏付けもなく、きれい事を言って無責任」と攻撃しますが、京都市の予算規模は7100億円。市長がその気になって予算編成すれば、すぐにでもできます。ないのはお金ではなく、市長と市長与党のやる気です。本田市長が実現すれば、市民のこれらの切実な願いを予算化されます。公明党もぜひ賛成してもらいたいものです。  国民多数の声を踏みにじり、戦争法を強行した自民党・公明党に牛耳られる市長はもう要らない。本田さんで女性憲法市長を実現しましょう。本田市長実現で、暮らし・福祉・教育への京都市の公的責任を取りもどし、京都らしさを生かすまちづくりを進めましょう。 (2016年1月28日)
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